悪魔の墓場

劇場公開日:

悪魔の墓場

解説

生をまっとうするために人間の内臓を欲する死者と生きた人間の戦いを描いた怪奇映画。製作はエドモンド・アマティ、監督はジョージ・グロウ、脚本はサンドロ・コンティネンツァとマルチェロ・コシア、撮影はフランシスコ・センペレ、音楽はジュリアーノ・ソルジーニが各々担当。出演はレイモンド・ラヴロック、アーサー・ケネディ、クリスティーナ・ガルボ、ウィリアム・リトン、ポール・ベンソンなど。

1974年製作/イタリア
原題または英題:Let Sleeping Corpses Lie
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1975年6月7日

ストーリー

ジョージ(R・ラブロック)はロンドンで骨董屋を営む若者だった。週末は郊外で過ごすという習慣に従って、今日も仲間と山荘で過ごすためにオートバイでロンドンを出発した。道すがら顧客に悪魔像を渡すことになっていた。途中のガソリン・スタンドで、エドナ(C・ガルボ)という女が運転する車にぶつけられたために、彼女の車に同乗して目的地へと向かった。エドナは麻薬にとりつかれているキャセイという姉に会いに行く途中だったのだ。その夜、キャセイの夫が殺された。自宅付近の滝で、夜、写真を撮っているところを締め殺されたのだ。犯人は、昼間エドナが目撃した、幽鬼の相を浮かべた死人のような男だった。マコーミック警部(A・ケネディ)はジョーンズ、エドナ、キャセイの三人を疑った。ある夜、この事件に興味を持ったジョーンズとエドナはたまたま共同墓地の近くを通りかかるが、その折、一棺の中の屍体が失せているのを発見した。さらにそこに安置されている屍体が二体、三体とおきあがり、二人を襲ってきた。二人は火を武器に何とか脱したが、尾行してきたマコーミックの部下は内臓を喰いちぎられて死んだ。ジョーンズは、この家にくる途中で奇妙な機械を操作する数人の男たちを見たのを思い出した。その機械とは超音波を発して害虫を駆除するものだった。その特殊な音波は害虫にそれぞれ敵対本能を呼び起こして互いに争わせるという効果をもっていた。ジョーンズはこの音波が死人に作用しているのではないかと思い、その機械を壊そうとしたが、妨害にあってはたせなかった。その頃、エドナは錯乱状態に陥っていた。殺されたキャセイの夫が音波のためにモンスターとなり、彼女をつけねらい始めたからだった。やがて共同墓地から甦った屍体たちは病院を襲撃した。ジョーンズはそれを知ると、警戒厳重な警察の捜査網をくぐって病院にかけつけたが、しかしときすでに遅く、エドナは毒牙にかかってモンスターと化し、そのエドナに抱きつかれたとき、エドナの歯型を首につけられたジョーンズもモンスターになった。そこへ乗り込んできたマコーミックは前後の事情もわからないままジョーンズを射殺した。だが、ホテルに帰ったマコーミックを待っていたのはモンスターのジョーンズだった。彼の鋭い牙がマコーミックの首めがけてつき出された……。今日もまた、害虫駆除のマシーンが田園でまわり続けている。

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映画レビュー

3.0邦題が良くないゾンビ映画

2024年10月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

70年代のイタリアン・ホラーで、この邦題と血まみれ女性のポスターで、間違いなくジャッロだろうと思ってたら違った(笑)

イタリア映画だけど、舞台はイギリスのマンチェスター、そしてゾンビ映画(笑)

オープニングからノートンのバイクが出てきて、ハーフ丈のライダース・コートを着た男性に、ミニクーパーも出てきます。

イギリスっぽさ全開だけど、イタリア映画です(笑)

ゾンビにダメ出しさせて頂くと、外見のクオリティがキビシイのと、頭が良すぎます(笑)

あとゾンビになった原因も、うーん(笑)

時代を感じながら観れるゾンビ映画かと。

邦題で損してる部分もあると思う(笑)

スコアは、60点ぐらい。

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RAIN DOG

2.5感染しないが力強いゾンビ

2024年6月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

全体にナイトオブリビングデッドに似た雰囲気を醸し出している
ゾンビの目にカラコンみたいなのが入っててインパクト大。
暗いシーンはかなり暗く誤魔化しが効いている。
ただ病院のゾンビ達は肌艶良すぎである。包帯巻いてる奴とかキャラクター立ちすぎ位(笑)
グロシーンもあるが、女性キャストは胸のサービスが多い。
冒頭からスッポンポンになって手を挙げて横断歩道を渡るおねぇさんが登場するため、このおねぇさんは何のために脱いだんだろう…と想いを馳せてしまいそうになる(笑)

ただ物語の主人公とヒロインの急造コンビも双方がイライラする奴らで、車に乗っても煽り運転してる。
後から後から出てくるキャラクターが挙ってイライラする奴らばかりなのは間違いない。
真面目な警官だけが墓場まで尾行にきて巻き込まれるのが可哀想。

この時代の作品らしく、キャラクターは揃って間が抜けており、観てる側が「何やってるんだ!」と怒鳴りたくなる感じである。超音波で死体や乳児が影響を受けるとか、中々の設定であるが、古典に位置する作品なのでパンデミックを売りにはしておらず、怪力、道具も使うゾンビ達に少しだけこれはゾンビなのか?と思ったりもする。
そして物語は混乱するだけのヒロインと作中で唯一現状を理解する主人公ジョージがバタバタと動くものの解決に至らず。
ラストもモヤつき感かなりあります。

まぁ新しい技術は安全の検証をしっかりしないとって事ですね

今回DVDで鑑賞、スチール写真に懐かしさを感じました。
結構重要なシーンをスチールにしてる感じでした。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

2.5展開の着実さが仇に

2023年6月8日
iPhoneアプリから投稿

イタリアらしいゴア描写に溢れたゾンビホラー映画だが、こういうのをやるならいっそルチオ・フルチくらいぶっ飛んでほしいというのが正直な感想。あるいはダリオ・アルジェントの格調高さか。

破綻なく着実に展開していく物語には安心感こそ覚えても恐怖はあまり感じない。まるで明かりが煌々と照らされたお化け屋敷の中を歩いているような気持ちだ。たとえば主人公の男を連続殺人犯の犯人と信じて疑わない老刑事が終盤まで野放しになっていた時点で主人公が彼に射殺されるというオチは明白だ。驚きも落胆もない。開き直ってジャンプスケアをやれとまでは言わないけれど、もう少し不案内な構成にしてもよかったんじゃないかと思う。

それはそうと冒頭の無関係なショットの連続には痺れた。信号待ちの車の隊列の間を露出狂の女が走り去っていき、次いで工場と思しき建物の側溝へと流れ落ちるヘドロのような液体がズームで映し出される。そしてその不可解な停滞を切り裂くように主人公の乗ったバイクが画面をズバーッと横切っていく。俺はいったい何を見させられてるんだ?と思って3回も巻き戻してしまった。

終始こういう感じでやってくれるのかと思ったらそんなことはまったくなかったというのも本作をあまり評価できない理由かもしれない。

目玉であるゴア描写に関しても、散々もったいぶった末にこの程度か、という感じだった。ゾンビが加速度的に増えまくって村落の人々を皆殺しにするくらいの祝祭性は欲しかった。

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因果

3.0メイルテーマがカッコいい

2022年8月29日
Androidアプリから投稿

サントラ盤を何回も繰り返し聞いていたものだ。
今、見るとチープかもしれないが、当時は色々と衝撃的だったんだ。

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ムーラン