悪魔のいけにえのレビュー・感想・評価
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認めたくないがヒッチコックの奇形の子孫
恐怖映画の革新的作品
それまでの恐怖映画は宗教なり迷信なりを背景とした、幽霊や妖怪を使って死への恐怖を喚起させるものであった
ドラキュラ初め数多くの作品はそのバリエーションだった
しかし、本作はそこを突き抜けている
宗教や迷信からくる死への恐怖という主題から自由になっているのだ
トビー・フーパー監督は恐怖映画に身体的痛みという人類普遍の共通言語を得てホラー映画という全く新しいジャンルを打ち立てた
正に映画史上の革新、金字塔だろう
現にこれ以降、この身体的痛みという言語を使った作品がそれこそ山ほど作られることになったのだ
サリーの恐怖に目を見開くクローズアップ
それはヒッチコックの作品を思い出す
殺人シーンの恐怖を抜き出して純粋培養したのが本作といえる
その意味で認めたくないが、本作はヒッチコックを継ぐものなのだ
いやヒッチコックの奇形の子孫だ
無茶苦茶怖い・・・こんなホラーが70年代に作られていたことにも驚愕。
続編やリメイクを先に観ているので、展開などはさすがに想像がつくももの、突如出現するレザーフェイスの演出や効果音が非常に恐ろしいのです。キュイーン!と大音量で鳴るとビビってしまいますです。
墓荒らしのニュースを聞いて、遺族たちが抗議のためにテキサスの田舎を訪れる。若者たちのうち、車椅子の青年フランクリン(ポール・A・バーテイン)と妹サリー(マリリン・バーンズ)がその遺族。住んだこともあった一軒屋を訪れる前に、不気味なヒッチハイカー(ニール)を拾ったことで惨劇の予兆が始まるのです。その前にもサリーが星座占いで不吉な予言をしてしまうし、ヒッチハイカーが自分の手を切ったり、写真を売りつけようとしたり・・・
アメリカの闇を描くトビー・フーパーという金沢映画祭で上映された。かなり素敵な試み。この後にトークショーもあり、『ショッキング・トゥルース』という悪魔のいけにえに関するドキュメンタリーを併映してくれたおかげで知識も深まった。冒頭のアルマジロとか人を吊るすフックの小ネタとか・・・
何気ない日常を描くためにホラーらしくない青空や太陽をカットインさせたり、炎天下での苦労した撮影秘話のおかげで悪臭が漂ってきそうになるほど気味が悪い映像。また、レザーフェイス一家の謎も解明できない演出の裏にはテキサスの家族という独特の共同体意識も感じられる。低予算ならではの独特映像のおかげで恐怖度倍増いたしました・・・
原点
不快感マックスだがスプラッター描写がほぼ無いのに驚いた
おお〜
タイトルを見誤る(笑)
悪魔のいけにえ
旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒屋で出会った殺人鬼一家。
実際に起きた事件を基に、
これが商業デビューとなったフーパーが、
アングラ的な中にエキサイティングな演出を見せて観る者を圧倒させる。
実際に起きた事件というのがより恐怖感を出していると思います。
人の顔の皮を被り、
チェーンソーをふりかざすレザーフェイスの造形はインパクトがありました。
低予算ながらも、
全編を通じたショック描写が凄まじい。
本作の素晴らしさは、
観客を怖がらせるためには必ずしも流血シーンや、
残酷描写が必要ではないという事を証明した事だと思います。
突如襲いかかるレザーフェイス、
耳に残るチェーンソーのうなり音などの演出による緊迫感。
本作の魅力はレザーフェイスだけでなく、
彼を養う食人一家の存在も大きいと思います。
後のホラー映画に与えた影響を与えた一本。
これこそが映画史上の最恐作品。
映画館で観たら…
死ぬほど怖かった
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