「【”熱帯夜には、ヤッパリホラー映画だね!”とスラッシャー・ホラーのルーツと言われる今作を観たら・・。ウワワ。チェーンソーは木を切るモノなんだよ!監督、音楽、脚本を総て手掛けたトビー・フーバーの怪作。】」悪魔のいけにえ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”熱帯夜には、ヤッパリホラー映画だね!”とスラッシャー・ホラーのルーツと言われる今作を観たら・・。ウワワ。チェーンソーは木を切るモノなんだよ!監督、音楽、脚本を総て手掛けたトビー・フーバーの怪作。】
ー 今作は、資料を観ると1975年公開とある。最初に見た人は、魂消ただろうなあ・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・序盤から、不穏な空気が尋常ではない。ジェリー達、5人の男女は、1973年の夏にテキサス州の墓荒らしが多発する田舎を、ボロイ、バンで旅行をしている。
カー・ラジオから流れてくるのは、不穏なニュースのみ・・。
ー ジワリジワリ系かな?と思っていたら・・。-
・彼らは、途中、明らかにオカシイ、ポラロイドカメラを持った男を乗せてしまうが・・。
その男は、イキナリ笑いながら自分の掌を切り、更にジェリーの兄、フランクリンに切りかかる。
ー ジェリー達、5人の男女は、車から男を放り出すが・・。この時点で、彼らは生贄への道を突っ走っていた事が、後半分かるのである。-
・燃料が切れそうな彼らは、不安を抱えつつ、ジェリーの実家跡に辿り着くが・・。
ー 燃料を貰いに行った、カークとパムが帰って来ない。二人は、人の皮を被った太った男に拉致されて・・。ウワワワ。太っている割には動きが速いのが、怖い。何を考えているのか、分からないのも怖い。家の中の様子(美術)も怖い・・。-
・二人を探しに行ったジェリーの恋人、サリーも瞬殺され・・。
■イキナリ、チェーンソーを持って襲い掛かる男。
ー その後、ポラロイド男の弟で、レザーフェイスと呼ばれている事が分かる。この辺りからの不条理極まりない展開が凄い。本当に40年以上も前の作品か?-
・残った、車椅子のフランクリンも男のチェーンソーでヤラレ(チェーンソーの音がモノ凄く嫌である。)最後に残った、ジェリーは逃げ回り、”ある家”に飛び込み、助けを求めるが・・。
<異常な父と兄弟と”椅子に縛り付けられた状態”のジェリーが、食卓を囲むシーン。
そして、連れて来られたミイラの様な祖父にジェリーが血を吸われるシーンは、異様に気持ちが悪い。
ラスト、ジェリーが家を飛び出して逃げる後をポラロイド男の弟で、レザーフェイスが追いかけるシーンも、何が何だか分からないが怖い。
当時、この作品を映画館で観た人は、魂消ただろうなあ、と思った作品である。
監督、音楽、脚本、制作を総て手掛けたトビー・フーバーの後世のスラッシャー・ホラーに影響を与えた、怪作である。>