「言葉の魔力」悪魔が夜来る jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉の魔力
やはり誘惑しなくてはならないので
配役は悪魔側が魅力的
アルレッティとキュニーはいい組み合わせだし
悪魔(ベリ)はイメージそのまま
キュニーは吟遊詩人役で結婚前の娘や人々を幻惑する
彼は「カミーユ・クローデル」でも
ポール・クローデルの詩を聴かせている
(作品に縁が深いらしい)
ここでは詩人でもあるプレヴェールの台詞を明晰に語っている
詩の朗読などで有名なのだろうか?
若い頃を知らなかったので
ずっと岩みたいな俳優だと思っていたが
岩になる前の(?)不思議な魅力が感じられた
生涯を通じてその存在感からこぼれ落ちる
知性が魅力の人なのだろう
ヒットラーは詩人ではないが演説の名手で人たらし
人々が疲労困憊した帰宅時を狙った夜の演説を増やしていった
(夜に大衆を扇動)
上手に時と場所を選び、言葉を駆使するところに
プレヴェールは悪魔的なものを感じたのかな
言葉の持つ力も再認識させられる
アルレッティのアルカイックスマイルも
悪魔的魅力あり
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