パッショネイト 悪の華

劇場公開日:

解説

暗黒組織のボスに敵対するアウトサイダーのダンディな生きざまを描く。製作はジーン・カークウッド、原作・脚本はヴィンセント・パトリック、監督は「ブルベイカー」のスチュアート・ローゼンバーグ、撮影はジョン・ベイリー、音楽はデーヴ・グルーシンが担当。出演はミッキー・ローク、エリック・ロバーツ、ダリル・ハンナほか。

1983年製作/アメリカ
原題または英題:Village Dreams
配給:UIP
劇場公開日:1987年10月3日

ストーリー

ニューヨーク、グリニッジビレッジ。レストランの支配人チャーリー(ミッキー・ローク)は、同棲中の恋人ダイアン(ダリル・ハンナ)とともに郊外にあるレストランを買い取る夢を抱いていた。ところが、ウェイターのポーリー(エリック・ロバーツ)が不正伝票をつけているのを知り一度は目をつぶってやったのだが、そのことがオーナーに知られてしまい2人ともクビになってしまう。そんな彼に仲間が仕事を紹介したり、エアロビクスを教えているダイアンがもっと働くからと慰めるのだが、チャーリーのプライドを傷つけるだけだ。そんな失意の時、ポーリーが競馬でひと山当てようと持ちかけ、そのための資金を金庫破りで稼ごうと言う。狙うのは組織のボス、エディ(バート・ヤング)の金庫だ。2人の他に時計職人のバーニー(ケネス・マクミラン)が仲間に加わった。バーニーはかつて金庫破りをした経験があり、しかも後4年ほどで眼が使いものにならなくなるので、妻子のためにひと山当てたいと願っているのだ。計画実行の日、チャーリーたちは金庫のあるビルに向かった。丁度その頃、刑事のバンキー(ジャック・キホー)もエディからの賄賂を受け取るためにビルに向かっていた。彼はこの仕事を終えてから、母(ジェラルディン・ペイジ)と気候のいいアリゾナに引っ越そうと思っていた。さて、チャーリーたちが金庫破りの最中にバンキーが現われ銃撃戦となった。だが、バンキーはエレベーターのシャフトに転落。チャーリーはエディとバンキーの賄賂の受け渡しを録音したテープと手帳、そして15万ドルを奪って逃走した。激怒したエディは犯人を捕えた者に5000ドルの賞金を出すと宣言。やがて、ポーリーが捕まり拷問にかけられ、彼はバーニーと2人でやったと白状。事態を察知したバーニーは、妻に毎週200ドル送金すると言い残し姿を消した。一方、チャーリーは3人で山分けした5万ドルのうち、4万5000ドルをダイアンに持ち逃げされてしまった。怒り狂うチャーリーの許へ、エディの部下に指をつめられたポーリーが現われた。エディの追求の手がすぐ近くまでやって来た。エディに呼び出されたポーリーは、ついにチャーリーのことを白状させられた。そうとも知らぬチャーリーはポーリーとともに競馬場へ出かけ2万ドル儲けた。そして、ポーリーはチャーリーに全てを告白する。チャーリーは例のテープと手帳を持ってエディの事務所に出むいてそれを叩きつけ、悠然と事務所を後にするのだった。

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