青い体験のレビュー・感想・評価

家族が食事をする時、小さな恋のメロディの主人公ダニーはワインを飲み干した。それだけでも衝撃を受けた。
それが数年後この映画を多分12チャンネルの深夜で見て驚愕した。

実はサディストとマゾヒストの存在は、沼正三さんの「家畜人ヤプ●」をこの時既に知っていて、この映画は「それだ」と普通の人以上に背徳的に見ていた。
まァ、青いと言うよりも「薄黒い体験」でこれがイタリア人なんだと思ったくらい。日本がポ●●解禁になって（なってないか？）ボカシの無いものはないか探すくらいの映画てある。

　１０代の頃、テレビの深夜枠でよく放映されてたなぁ。夜中に起きて、イヤホンを用意して必ず観てたものだ。脚立に登らせ本棚から本を取らせるという有名なシーンの他、ニーノのブタのような友達にアンジェラのヌードを覗き見させるシーンだとか、懐かしさでいっぱいになる。

　セックスのやり方がわからず、ただ脱がせていじめることしか思いつかないニーノ。それでも抑えきれない性衝動はやがて友人から銃を借りて脅すという策にまで発展する。そして父親とアンジェラとの結婚が許されたという報せが届いた晩に・・・

　意外と腋毛まで生えていたラウラ・アントネッリ。最後には「教えてあげる」とニーノに手ほどきを！そして、結婚式には“今後も続くぞ”といった意味深な雰囲気で終わるなんてのは憎い演出だ。