愛の逃避行

劇場公開日:

解説

第二次世界大戦前夜の北欧を舞台に、レジスタンスの闘士と貴族との禁じられた愛を描く。クラウス・マンの原作をもとに、インゲモ・エングストロームが監督・脚本。製作はチューリン・エングストローム、撮影はアクゼル・ブロックが担当。出演はカタリーナ・タールバッハ、ユッカ・ベッカ・パロほか。

1985年製作/117分/西ドイツ・フィンランド合作
原題:Flucht in Den Norden
配給:松竹富士
劇場公開日:1988年1月23日

ストーリー

一九三三年夏、反ファシズムのレジスタンス闘士ヨハンナ(カタリーナ・タールバッハ)は、ドイツを逃れ大学時代の友人カリン(レナ・オリン)の待つフィンランドへ向かった。彼女はそこで大地主の貴族ラグナー(ユッカ・ペッカ・パロ)と出会い、たちまち情熱的な恋に落ちる。だがヨハンナは、この恋が同志への裏切りではないかという思いに悩まされるのであった。そんな思いから逃れるため、彼女はラグナーと二人で北の旅に出る。フィヨルドの美しい風景の中、ヨハンナの中で政治への思いや祖国への愛が希薄になっていく。そんな時、ヨハンナのかつての恋人ブルーノがゲシュタポによって投獄されたという電報を受け取り、彼女は愕然とする。愛情と思想の葛藤に疲れ果てたヨハンナは、次第に死を熱望するようになる。

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