劇場公開日 1949年2月

愛の調べのレビュー・感想・評価

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4.0様々な愛の形を描いた秀作

2025年8月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

 今作と同じクラレンス・ブラウン監督の『仔鹿物語』が面白かったので鑑賞。

 夫婦の愛、家政婦とその家族との愛、他人の妻に惹かれる男の愛。様々な愛の形を描いた秀作だ。特に印象に残ったシーンは、ブラームスがシューマンの妻クララに惹かれているのを知りながら、シューマンは知らないフリをし続けていたところ。他人の心の揺らぎを許容できる大人の懐の深さを見せてくれるシーンだった。

 ラストシーンで、冒頭と同じようにかつての皇太子の御前でシューマンの『トロイメライ』を演奏するクララのシーンも良い。長い年月の重みを、曲に乗せて感じさせてくれる余韻のある終わり方なのが良かった。

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根岸 圭一

3.0ピュアな映画

2022年3月6日
Androidアプリから投稿

泣ける

幸せ

古い映画。色んな面で古さは感じたけれど、一度見ておいて損はなかった。

伝記的なものは、その人のどこに焦点をあてるかが難しいのだろうけれど、この映画ではクララに焦点があたっているようだった。
クララの美しさや快活さ、純粋さが素敵だった。
そしてクララを巡る二人の音楽家のピュアさ。悪人が登場しない健全な映画。
私はこの二人の音楽家についてよく知らないけれど、リアルではどうだったんだろう?こんなにピュアだったのか?

映画ではブラームスはインパクトが強かったけれど、シューマンの方がいまいちイメージが掴みきれなかった。少し残念だった。

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あまおと

5.0美しい映画。

2015年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

幸せ

映像も、音楽も、脚本も、キャサリン・ヘップバーン演じるクララも、クララの子供達も、人々の愛する思いも、全てが美しい映画でした。
今までシューマン、ブラームス、クララといえば、清い三角関係のイメージでしたが、クララの内面的な強さと愛情の深さに圧倒されます。

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TammyFuru
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