劇場公開日 1984年2月25日

「母娘の特殊な関係をこの映画でも…」愛と追憶の日々 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0母娘の特殊な関係をこの映画でも…

2021年11月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

以前、やはりTVで観ていて、娘が癌で
亡くなるストーリーは記憶していたが、
あまり印象の残る作品では無かった。
しかし、改めてTV放映があり、
アカデミー作品賞及びキネマ旬報第4位との
評価だったので再鑑賞。

ウーム、これがアカデミー作品賞かと、
自律的な道徳観に支配された私としては、
登場人物全員の余りにも奔放な性行動が
全編に満ち溢れた展開に、
どの人物にも共感することは出来ず、
結果的にこの映画を客観的に引いて観るしか
無くなってしまったため、
作品に没入することは無かった。

それにしても
男だけの兄弟で育った私としては、
この作品でも描かれる母娘の間柄は、
喧嘩していても心は通じ合っているなど
不思議な関係だ。
私の妻と義母、また、
妻と娘の触れ合いを見ていても、
彼女らは、まるで親子関係を超えた
年齢的に隔ての無い、
あたかも姉妹か親友であるかのような、
とても精神的に近い関係に感じさせられる。

そんな身近で見ていた母娘の特殊な関係を
追認させられた作品ではあった。

KENZO一級建築士事務所