愛と精霊の家のレビュー・感想・評価

数十年にも及ぶ壮大な物語ではあるが、内容的にはそれほど響いてこなかった。
独裁者哀れなり、という展開だが、権力を失った後にようやくまともな人間に戻れたことが救い。

ある家族の50年の物語。
野心家のエステバン、夫しても、人間としても、どうしようもない男を、口を聞かなくなったとしても。それでも愛し続ける妻はすごいなと。
メリル・ストリープ良かったのですが、若い時はちょっと無理があったかな。けど、メリル・ストリープはさすがでした。

なかなか丁寧に作り込まれた重厚な作品だった。半世紀に渡り時代の流れに翻弄されるある家族の壮絶な生き様が描かれている。1点苦言を呈すと、あの超能力は要らないと思う。

原作は クララ―ブランカ―アルバ 三代の物語らしいが、映画は クララ―ブランカ の時代に変えられている

また、一代で 政治家まで上り詰めた
エステバン(クララ 夫)の栄枯盛衰の物語でもある
粉骨砕身の働きでもあるが、後の災いの種も撒き散らす…
時代の変化も感じ取れない この男を、アイアンズが演じている(ピッタリ)

幼少期のクララに 不思議を感じるが、大人になったクララ(ストリープ)には、あんまり… (笑)
達者な子役(ストリープ娘)には やられてしまう
義姉フェルラ(クローズ)の方は 弟を呪いそうな
禍々しさも 感じさせ、圧倒される
私生児ガルシア(ビンセント・ギャロ)怖い

レッドグレイブ ファンとしては、首無し死体になり、首を探される場面が 軽いショックでしたね
あれは〈笑い〉の場面なんでしょうか？