劇場公開日 1982年12月18日

「何回見たか分からない」愛と青春の旅だち 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何回見たか分からない

2023年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

工場で働く女性ポーラ(デボラ・ウィンガ―)と士官候補生ザック(リチャード・ギア)、不遇な生い立ちで辛抱だけの人生だった二人が出会って恋に落ちて……。この映画が公開されたとき、私は中学生で、学校で英語を習い始めて、この映画の主題歌「愛と青春の旅立ち」の歌に圧倒されて、ラジオで流れるこの曲をテープで録音して毎日聞いて、書き写した歌詞を読みながら、暗唱できるくらいまで、聞きまくりました。

士官候補生学校の卒業式で、立場が逆転した鬼教官の軍曹の対応こそが、過酷な訓練をくぐり抜けた士官となったザックらに贈る「はなむけ」で、苦労が報われて新たな人生が始まったザックの人生を寿ぐ、最高のシーンでした。
さらに、士官となった彼が工場に彼女を迎えにいくシーンはもはや伝説で、感激しすぎて体がトロトロに溶けてしまいそうでした。

苦労が報われる映画って最高だなと思います。
この映画の公開から40年近く経ったことに驚愕しつつ、「苦労は報われる」と信じ続けてこられたからこそ、今まで勇気をもって生きてこられたような気がします。名画は人生の伴奏者で、愛と青春の旅立ち、また見よう!

山川夏子