愛と哀しみのボレロのレビュー・感想・評価
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観終わってみると怒り>感動
初公開の時はとにかくジョルジュ・ドンが凄すぎて、ストーリーの粗さはまぁいいや、だったのだけど、その後長尺版を観て公開時の編集の酷さに思いっきりムカついた。あんな緻密なドラマをよくもまぁあれほどつぎはぎのお徳用幕の内にしやがって…。で、今回、どう考えてもやっぱり幕の内!何でオリジナルに忠実にデジタライズしないんだろう。ホントに貧乏性なんだから…。ただ初公開の時は気づかなかったLGBTの描写にヘンな感動を覚えたのは歳を取ったせいであろうか。
巧みで濃密。実感2時間のち脳疲労。
入場時に窓口で人物相関図をもらったけど開演ギリギリだったので予習できず。でも集中すれば追いつけます。
4家族の45年間を3時間にまとめた作品だから展開のスピードが凄い。シーンを味わってる暇なんかない。それでいて4家族それぞれが関わりあってストーリーが複雑な上に、世代代わりも合って登場人物が多い。しかし意外なほど不自然さはなくて現実のヨーロッパで非常に有り得る話。それだけに変に気持ちがそれず、最後まで集中できました。3時間があっと言う間。
特定の主人公を持たないから、それぞれの展開を理解して記憶しておく必要がある。説明的表現が非常に少ないのは35年前の映画らしく想像力を試される。いろんなところにヒントが散りばめられているから目を話せない。
読後感?は、まさに愛と哀しみが入り交じる複雑な印象が残る。哀しい過去を乗り越えて、EUとして統一通貨を持つところまで発展したのは尊敬に値する。表向きでは明るいヨーロッパ人も暗い過去を背負って踏ん張って生きているひとが多いのかもしれない。レスペクト。
プラス見逃したところがないか、きちんと理解しているか不安が残ったかな?鑑賞後にカフェで人物相関図を見ながら映画を思い返したら、二度美味しかった。つぎはDVDでじっくり見てみたい。
巧みに計算された作品。カンヌ映画祭フランス映画高等技術委員会グランプリ受賞は伊達じゃない。脳のエクササイズにオススメです。
映画と関係ないけど、第二次大戦でヨーロッパは大混乱したのは事実。隣国と殺し合った間柄になったのに、戦後は隣国と友好関係を築かないとやっていけなくなった。心の平穏は与えられるものではなく、自分で切り開かないといけない危機。簡単に信用しなくても話し合いはフラットかつ濃密。日本の会話は非常に冗長で、内容よりも感情重視。猜疑心を露骨に人を勘ぐるのは平和ボケだな。
今観るべき映画
過去にDVDで観た本作デジタルマスター版を劇場で観た。最近パリで発生したテロをフランスの大統領は戦争と表明し同盟国までも絡み世界情勢が緊迫中の今、非常に深い想いで鑑賞した。戦争を背景にした人々の運命、繋がり、愛と哀しみ、複雑な心理も織り交ぜ半世紀分まで描かれている。そんな歴史を全て表現するかのような感動的なダンスやバレエシーンさえ胸にせまり感極まってしまった。ラストはエッフェル塔を背景にエリゼ宮を舞台にジョルジュドンによる圧巻のボレロ、そして美しいパリの街並みがエンドクレジットで流れる。自分がフランス国民であったら今まさに観たい映画だと思った。
キャラクターをあまり掘り下げて描いていないせいか、はたまた親・子を...
キャラクターをあまり掘り下げて描いていないせいか、はたまた親・子を同じ俳優が演じている事もあり、途中で誰が誰やら混乱してしまいました。
もう一度観てみないと。
完全版だと違うのかな。
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