アイズ ワイド シャットのレビュー・感想・評価
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キューブリックの変態さが全開。
「フルメタル・ジャケット」「時計じかけのオレンジ」に続いて僕にとって本作はキューブリック監督作で3作目。本作が彼の遺作であるが彼は彼のスタイルを最後まで貫き通したのだと感服した。 大したストーリーはなく、夫婦二人におけるちょっとした第三者との刹那的な情事について不気味且つオカルトチックに描いたものである。 キューブリックの作品はやはり音楽が演出面においてかなり効果的に使われている。本作では特に不気味な雰囲気や神秘的な雰囲気を音楽でも演出していた。 映像の色彩という点では"青と赤の対比"が感じられた。家の窓から見える外の光は青、家の明かりは赤っぽい。ハイになってからの喧嘩のシーンでは両者の感情の違いが色の対比からも伝わってくる気がした。 ニコール・キッドマンは安定の演技、トム・クルーズの演技は良くもなく悪くもないといった印象。 展開が読めず、変態的な演出をするもんだから見ていて飽きることはないし、加えて人の感情の繊細な部分をリアルに描いているところに好感が持てる。 TSUTAYAではラブストーリーのコーナーに置いてあったが、キューブリックの作品は"キューブリック作品コーナー"みたいなのを設けると良いのではという個人的な意見。 「時計じかけのオレンジ」にハマった人なら楽しめる作品だと思う。
耽美
とても蠱惑的でのめり込むような雰囲気を醸し出す作品。 しかし、その誘惑は実は毒酒で通常の理とは全く違う恐ろしい世界に片足を突っ込んでしまっていた。 具体的に恐ろしい描写があるわけではない。間接的に、しかし効果的に無駄なく警告めいたシーンが散りばめられている。 キューブリックの作品には仕掛けが多いと聞く。まだ一度観ただけであるから、真髄を味わったとは言えないだろう。しばらくしてまた観ようと思う。 謎が多い作品だ。
DVD108円ゲットシリーズ。 ???何?どういうこと? ・女は錯...
DVD108円ゲットシリーズ。 ???何?どういうこと? ・女は錯乱すると相手は誰でもよくなる? ・夫婦円満はとりあえずあれだ? 主演二人はこの後すぐ別れたらしい(笑) とりあえずニコール・キッドマンの超美しい裸身を長々と堪能できる価値ある作品。 何にも分からなかったがとりあえずこう思った。 「あの仮面パーティーに参加したい!」 パスワードは「フィデリオ」だ!頭に刻みつけておこう(笑)
トムとニコールの記念すべき作品
何度か観ましたが、不安が募る音楽に恐怖を感じます。この音楽が始まるとこれからどんな恐ろしい事が待ち受けているのか...と思いますね。 現在50歳でも美しいニコールは当時は若くてもっと美しい。 トムはニコールの話を聞いている顔がとてもかわいいんです。 ストーリーは妻の妄想の浮気話を聞いた後、モヤモヤして夫も浮気しそうになるのです。モテモテのトムですがよく見るとどの場面でもトムはコートしか脱いでないじゃないですか? ああいう富豪のパーティがあってもおかしくは無いですけどね。
トムとニコールは芸術的美しさ
なんだこれは…。 トムとニコールが夫婦を演じて、しかも監督がキューブリックってだけで期待値マックスだけど、想像の斜め上だった。 夫婦の性の話かと思った。 主演二人の美貌を眺めるだけでも価値あり。 あとは凄すぎて、なにがなんだか。 キューブリックワールド恐るべし。
滑稽なブラックコメディ!?
11年ぶりにキューブリックがT・クルーズ主演で撮影は長引いてニューヨークをロンドンで撮る。 出来上がってみたら死んじゃって遺作になるし当時レンタルで観て奇妙な感想での記憶しか!? 浮気心に拍車を掛けたのは奥さんが他の男性と踊るダンスに一度会った男の話とその夢で嫉妬心が芽生えたT・クルーズの行動力に滑稽な結末。 もっと愛されたくて振り向かせたくて奥さんは嫉妬心を煽るようにあんな話をしたんだか? 浮気願望が誰にでもあったとして行動に移すのか願望のみ心の中に閉じておくのか。 ミステリアスな雰囲気で物語は進んで行くと思いきや随所に笑える要素が目立ちマヌケな男の奔走を描いたダークなコメディ映画として捉えました!?
音楽>映像>内容
CATVでたまたまチャンネルつけたらこれが始まって。 最初知らなかったんです、これあのアイズワイドシャットって。 夜中だったので寝るつもりだったんですけど 他の映画とオーラが違うなって思って気付けば最後まで観てました。 めっっっちゃめちゃ眠かったんです。 寝る直前はみがきしながらなんとなくテレビをつけたんです。 いつテレビを消していいかわからなくなったんです。 キューブリックの作品を本当に好きなんだなって確認できたみたいで嬉しかった。 それぐらい惹きつけられます。 キューブリックは遺作でありながら駄作って言ってるけど 当時リアル夫婦のトムとキッドマンを起用したらそうなりますよ。 内容も映像もなんていうか、大人の映画です。 音楽>映像>内容 アメリカ映画 監督 スタンリー・キューブリック 主演 トム・クルーズ ニコール・キッドマン
エロくて難解
キューブリックの遺作であり、実の夫婦が夫婦役という話題性。 内容は夫婦の性問題とその精神性らしいがよく分からない。 映像は時計じかけのオレンジを感じさせ、芸術的であると感じた。 思いついたのが綺麗なアダルトビデオ。
瞳を見開いても見えぬもの
「バリー・リンドン」に引き続き、キューブリックの遺作作品を鑑賞しました。魅せる映像へのこだわりは例外なく感じられると思います。ただ、私が初見に観てありのままに感じたことを述べられるなら、一言、普遍的な男女の心の在り方をちょっとアブノーマルなシチュエーションの中でセンセーショナルに描いているだけということです。 男と女のすれちがいの山場は二つありました。一つ目は招待された知人宅のパーティ翌日、マリファナを吸いながら肌を合わせようとした際のビルとアリスの問答。そこで、夫は自分に絶対的愛を置いてくれていたと信じていた妻が、妄想とはいえ、他の男性の存在を身体の中に許しているという愕然の事実を知ってしまいます。 更にもう一か所は、ラスト、子供のクリスマスプレゼント選びに3人で売り場を周っている時。この場面は作品の結びともなる重要なシーンだと思いますが、やはり二人の会話はぎくしゃくしています。危険な過ちを実際に犯した男を妻はやんわりと、上から目線で許そうとしますね。でも、男は反撃します。「夢の中だってすべて意味があるから見るのだと。」さらに男が「永遠に…」という言葉を使えば、女は「永遠なんてナンセンス~」というようなセリフをさらっといいのけます。面白いです。愛し合って結婚した夫婦とて、こうも考え方はかみ合わないのものなのか…、男と女。平行線の心を上手に美しく描いてくれていると思えた作品でした(苦笑)
ファック
キューブリックの確立した世界観の素晴らしさ。
難しいという評価多いようですがあれこれ考えずに感じたままが良いですね。
美しい。
仮面。
怖い。
面白い。
ファック。
あの団体の謎、あれなんでしょうかね、やはりフリーメイソンですかね。あの辺りから、一気に引き込まれました。
そして、気味の悪いピアノの旋律がたまりません。
最後のセリフ、男と女の全てかもしれないですね。
面白かったです。
奇妙
まさに裏の社会がありそうな映画ですね〜 セックスによる儀式なんでしょうね。 僕には難しかったですが どんどん釘付けになりました。 あの団体わ一体なんだったのでしょうか…… フリーメイソンですかね………
念願かなって
自分にとっては念願の鑑賞でした。何故なら、キューブリック監督の遺作となった本作の公開時、私はまだ中学生でした。洋画好きな両親の影響で、洋画にはまりまくっていた映画少年にとっては、クルーズ、キッドマン、キューブリックという名前は強烈。とはいえ、R指定の壁は厚く、母親にパンフレットを購入してもらうことで溜飲を下げていました。
ようやく自分もこの映画が見れるようになり、念願かなって見た本作は想像していたものとはちょっと違っていました。直接的な性描写は所々あるものの、それよりも印象的なのはピアノの旋律やショスタコービチのジャズ組曲に乗せて描かれるトム・クルーズの彷徨&妄想シーン。そして、ラストのニコール・キッドマンの強烈な決め台詞。役者の顔はどれもシリアスなんだけど、随所でクスッと笑えてくるのは、キューブリックのセンスなんでしょうね。いい意味で期待を裏切られました。夫婦といっても所詮は他人で、心の中まではのぞけないまさに“仮面”の映画でした。
私には難しかった...
(ほとんど仮です。また書きかえるかもしれません。)
見終わったあとは
あれこれ考えてはいけないのだろうけど
考えてしまう癖があって
答えを求めてしまって
結局煮詰まっているという状態でした。
とにかくR指定なので激しかったです。
ぼかしがはんぱない。
トム・クルーズはかっこよかったし
ニコール・キッドマンもきれいだった。
(予定はないのですが、将来的に)
結婚するかもしれない自分としては
恐ろしい映画でした。
愛って、結婚だけじゃなく
何が本当かわかりませんもんね。
「愛してる」とかせっくすとか。
あれば"本当の"愛なのか、ということを
そういう確信をついてくる映画だと思います。
愛があるからセックス、またはセックスするから愛?
世間的には評価乏しかったキューブリックの遺作でございます。 主演は当時夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマン。そして、実際に自分が抱いていたトム・クルーズのイメージを、映画のなかでここまで再現してくれたのが本作でもあります。ほんと浅はかなんです、この人は。 作品自体は、強烈な性描写のR指定もので、そちらの方が話題先行となった感があります。夫婦愛、セックスというもののリアリティを、ここまで冷笑的に扱ったのは本作以外ないのでは。「ラスト、コーション」のセックスはとにかく残酷だったが、本作はほんとドライかつユーモアがある。さすが「時計じかけのオレンジ」を作ったお方です。 そして作品全体が本当に謎のベールにつつまれてるんです。作品全体の浮遊感がずっと心に残る。そして、その謎を解こうとするものなら、一瞬ですべてがはじける。この映画は感性で受け止めるべきで、頭であれこれ考えない方がいいです。こういう完成度のある作品をつくるまでに、どれだけの鍛練や研究があったのでしょうか。頭が上がりません。 最後のおもちゃ売り場で、たじたじのトムに放ったニコールの一言が最高です。愛があるからセックスするのか、それともセックスするから愛があるのか。最後の一言には、こんな二律背反的メッセージがあっておもしろかったです。
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