劇場公開日 1999年7月31日

「事前期待が大きすぎたのだ。」アイズ ワイド シャット Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0事前期待が大きすぎたのだ。

2024年8月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

難しい

※2024.10.24修正
アカデミー監督賞はノミネート4回で、受賞歴ありませんでした。
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1999年公開のアメリカ映画。

監督:スタンリー・キューブリック
原作:アルトゥル・シュニッツラー『夢小説』(1926年)
脚本:スタンリー・キューブリック、フレデリック・ラファエル

主要キャストは以下の通り。

【青年医ハーフォード・ビル】:トム・クルーズ
【ビルの妻アリス】:ニコール・キッドマン

原作は100年近く前の幻想譚で、基本設定は映画も同じだが、後半部は映画のみのオリジナルな展開。

スタンリー・キューブリックの遺作(公開前に亡くなった)で、しかも、トム・クルーズとニコール・キッドマンというビッグカップルの豪華共演、
ということで、話題性は超抜群だが、
「それしかない」という辛辣な評価も多いのは事実だ。

スタンリー・キューブリックは、
4回ものアカデミー賞監督賞にノミネートされた伝説の監督だが、処女作から本作までの48年間で、わずか16作品しか撮っていない。

◆前作の『フルメタルジャケット』から、自身最長の12年ものブランクを経て製作されたこと、
◆キューブリックが「私の最高傑作だ」と語ったと伝えられたこと、
◆撮影時間が400日を超えギネス認定されたこと、

などの要素が積み重なり、当然のように、全世界の事前期待値はMaxを超えていた。

この時点で、興行的に成功したとしても、
高い評価を得るハードルは、エベレスト級に高くなってしまっていた。

酷評するほどの失敗作ではないと思う。
トム・クルーズを前面に出した幻想譚としてみれば、
アクションシーンのない作品として、ファン必見だろう。

事前期待が大きすぎたのだ。

さまざなノイズを可能な限り除去して、
私なりの評価を試みるなら、☆3.0。

Haihai
万年 東一さんのコメント
2024年10月14日

キューブリックはオスカー獲ってましたっけ?4回も?監督賞を🤔

万年 東一
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月9日

賛否の分かれる作品だからこそ、ずっと語り継がれる名作になったと思います。
難しいけどトム様だからずっと観られる美しさは賞賛に値しますしね。

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月8日

共感ありがとうございました。

監督の解説ももっと聞きたかったけど、亡くなったからこそ神秘性が増しましたね。

ゆ~きち