「非常に幼稚な正義」アイアン・イーグル Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
非常に幼稚な正義
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総合:25点
ストーリー: 5
キャスト: 50
演出: 45
ビジュアル: 70
音楽: 65
父親が中東で捕虜になったからといって、軍人として戦闘訓練など受けたことも無い高校生の息子が空軍のF16を退役士官と一緒に盗んで勝手に攻撃をしかけ、空中戦と爆撃の末に敵地に強行着陸して父親を奪還しようとするという、奇想天外を超えてそのおめでたさに呆然とする物語。それだけでも信じがたいが、その後もお咎めなしでむしろご褒美を与えられるなど能天気極まりない。
子供向け映画ならまだしも、こんな幼稚な話が普通にアメリカで当たっちゃったというから驚く。この当時のアメリカ人は自分たちの一方的な正義に合致することならば、国民が軍事力を行使して戦争を仕掛けても気にならないと見える。
いいところをあえて見つけるならば、「愛と青春の旅立ち」でアカデミー賞をとったルイス・ゴセット・ジュニアが退役士官を演じてそれなりの存在感を見せる。それと石油施設を爆撃をして「今年から石油輸入国だぞ」という冗談は笑えた。あと飛行機が飛び回るのはいいかな。
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