愛・アマチュアのレビュー・感想・評価
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シンプルな原題をアレンジした独自の邦題が味わい深い一作
ケリー・ライカート監督の最新作『ファースト・カウ』の公開など、近年再び注目度が高まっているアメリカのインディペンデント映画群ですが、本作はその代名詞ともいえるハル・ハートリー監督の代表作の一つです。『トラスト・ミー』(1990)や『シンプルメン』(1992)でハートリー監督はすでにその実力を証明済みでしたが、これらの作品に強い感銘を受けたフランスの俳優、イザベル・ユペールが出演を熱望して本作の制作が実現しただけに、本作のユペールの存在感は尋常ではなく、ハートリー監督がユペールの姿をどのようにフィルムに焼き付けるべきか、膨大な試行錯誤を重ねたことが映像からもひしひしと伝わってきます。
本作を評価するうえでユペールの容貌のみに着目することは適切とは言えないと承知しつつも、それでもやはり、時にニューヨークの雰囲気から遊離してしまうような衣装の着こなしもこなすユペールの印象は、強烈と言わざるを得ません。
物語は、記憶喪失の男(マーティン・ドノバン)を、とある思惑でかくまった小説家(イザベル・ユペール)の視点で展開します。この二人を含めどの登場人物も、サスペンス映画の登場人物にしてはちょっと癖が強すぎたり、予期していなかった過去を引きずっていたりと、巨大な謎の解明というよりも(もちろんその要素もあるんだけど)、彼らの来歴が少しずつ明らかになる過程に緊迫感がこもっています。
現代は、単に『アマチュア(Amateur)』なんですが、そこに「愛」を加えた邦題は、内容のスリリングさを伝えているか、というとちょっと微妙ではあるんですが、ある意味内容をちゃんと踏まえた題名になっています。
オフ・ビートでどこか間が抜けている。さて、どうなるか? 最後が言え...
オフ・ビートでどこか間が抜けている。さて、どうなるか?
最後が言えないが、寧ろ、最後の『セリフ』を生かした演出になっていると思った。
で?だれやねん
思わず突っ込んでしまうが、女に対して身に覚えのない罪の多い男はいる訳で、そういうメタファーなのか。イザベルの妖艶さがとにかく際立つ。修道女という殻を脱ぎ捨てて、性に対してニュートラルなスタンスを取る。片手には電気ドリルで「いかしている」。エリナ・レーベンソンもシンプルメン同様、カッコよい。
コメディ要素があちこちにばら撒かれているが、こめられた笑いの量が脈絡なく、ここでそんな笑いいるか?などと見てること自体が楽しい。
何も知らぬまま
全てを知って受け入れる女と自分自身が解らないままの男が唐突に出会い謎と共に巻き込まれる展開にスリルとサスペンスがあるようでシュールに滑稽な風合いが緊張感を搔き消す位な良い意味で!?
セリフでの説明はあるが実際、どんなに酷い男だったのか?現状の彼からは想像も出来ない。
色々なジャンルが絡み合っているようで複雑てか物語はシンプルに進み全体的にスッキリ出来ない気もするラストを含めて!?
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