恋するトマトのレビュー・感想・評価
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これが日本の映画のDNA
約20年前の映画としても、評価するわけにはいかない。そう。
これが日本の映画のDNAと思ってもらえれば良いと思う。
『日本だけが幸せなら良い』と言う考え方。その『島国根性』が色濃く出てしまっている。
20年近く経った今、この芸能事務所は『微塵もなくなくなった』円安だからね。
所がどっこい、彼らは姿を変えて『未だに生き残っている』のだ。
『オレオレ♥俺だよ』って電話かかって来るでしょ?
そう言えば、日本の問題にるから『こいつ等のやっていた事』が如何に人身御供かが理解してもらえると思う。
さて、さて、突っ込みどころはたくさんあるが、とんでもなく間違いな所を一点。
トマトは多雨な場所では根腐れを起こして育たない。
ちなみに言うまでもなく、フィリピンの人でなくとも、現在の日本には誰もやって来ない。
日本列島が沈没する前に、円が沈没したし、海面が上昇する前に、大きな波がやってきて、DEADZONEが出来てしまった。尖閣諸島よりも広い場所に、
100年経っても誰も住めなくなったのだ。
果たして、トマトを植える事は出来るかもしれないが、
果たして、食せる事が出来るのか?
この映画の上映後、6年経過した時の事を考えると、少しも共感出来るものでは無い。6年後にこの女性はフィリピンにいればよかったと思ったことだろう。
かの災害で犠牲になった方を心よりお悔やみ申し上げます。
ちなみにカンボジアは苗床を介入しないで、そのまま種を蒔いて二毛作をしている。日本は苗床で発芽させた後に田植えをする。日本の技術をカンボジアとかベトナムの地で利用する事も考えるべきだと思う。日本でやるばかりが農業の生きる道では無いような気がする。
ちなみにちなみに、
日本から種を輸入できるの?
故郷…家族…
マサオにもクリスにも故郷があり、そこには大切な家族がいる。ラストは結局マサオの恋が実らずと思っていたけど、まさかのハッピーエンド。日本の農家の高齢化、後継者不足という現実が現れていた。もはや個農家では成り立たず大規模農業化が国も推進し進んでいる。映画は上手く行き過ぎの部分もあるが、マサオの波乱万丈の人生、そこで出会った人々の優しさに染み染みした。大地康雄の稲刈りシーンが様になっていた。
男性視点と女性視点は違うかもと思いました。
農家に産まれて、畑を継がなければならない、親の期待に応えなければいけない長男たいう重みと、お嫁さんがなかなか来てくれないというところから始まった。
女性に慣れてない男の人だからと初めに説明があったとしても、あんな納屋のようなところで急に襲い掛かられたら怖くて逃げ出したくなるのはとてもわかるなと思ってしまった。
飲み屋で知り合ったフィリピン女性の実家に行って、札束を取り出してこれを当面の生活費と結婚資金に使ってくださいと渡すシーンも、案の定詐欺だったけど、画面のこちら側の女性から見てみれば屈辱的というか人間の上下関係を見せられている気持ちになって悲しくなった。
まさおはたくましく、騙されたフィリピンで働き出すけど、生きるためとはいえ日本でタレントになれると説得して親に札束を渡して、娘は俯いて全てを悟ったみたいに日本のおじさんとの一夜に連れていかれるシーンはほんとうに胸が痛くなりました。売られたこの人生はそこから辛い思いばかりをすると思う。
そういう子を何人もスカウトして、
生きるためにはしょうがないかもしれないけど、すごい図太さを感じて観てて苦しい気持ちになりました。結局クリスティーナに出会ってから辞めたいとなりましたが‥。
稲刈りをして、たまたま幸運で得ているホテルのレストランでアルバイトしていた純粋な
子に一目惚れして無償で稲狩りを手伝って、また札束を出して娘さんとの結婚をお父さんにお願いするシーンも、日本人とフィリピン人の結婚てどうしてもそうなってものなのだろうか。フィリピンの医師からの求婚もある中、迷う彼女も辛かったろうな。
この映画には純粋に惹かれあった二人が描かれていたけれど、途中の正男の仕事のようなブローカーに騙された子を何人か知っているので、胸が痛くなるのを抑えつつ最後まで観終えるのに感動の涙は出なかった。でもクリスティーナがまさおと幸せな人生を送ることができたら良いなと祈りの気持ちで映画を観終わりました。
クマインカナバー
クリスティナと弟のロメルが良い演技。家族思いの姉弟の存在が泣かせます。
野田正男(大地康雄)は農家で何度も見合いをするが失敗ばかり。ついにフィリピンパブの女と婚約してベトナムへ行くが結婚詐欺だった。その女が在籍していた事務所の社長に拾われ働くことになる。表向きは芸能スカウトを謳っているが、売春させたり日本のパブに送ったりと完全に裏稼業。17歳の女の子を死んだ21の女の出生証明を使って偽のパスポートをつくったりと完全にアウトなやつ。どんどん仕事をこなし社長の右腕的な存在になる。
とあるホテルのラウンジで会話したクリスティナという女性が農作業をしているのを見かける。クリスの父親は胃がんで入院していた。畑の中に入りバリバリ仕事をこなす正男。クリスと良い仲になる。
スカウト稼業から足を洗って日本へ帰りクリスと一緒に農業をやりたいと思うようになる。
いろいろあるが、道を踏み外して悪に染まりつつあった男が本当の恋をして真人間に戻るみたいなところがメイン。非常に良いお話。
農村暮らしはいいことだけじゃないけれど
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
田舎暮らしが良くて都会は汚れている。そういう一方的なことを思う人もいる。だがそんな単純なことをこの映画は言わない。田舎暮らしに憧れた女は、現実を知って怖気づく。日本では農業というのは苦労の割りに利益の少ない仕事。フィリピンの農村に行っても、いきなりそこが穢れ無きいい場所だとはいわない。だから従来の米栽培だけでなく、高く売れるであろう高品質のトマト栽培を一から教える。そうすれば生計が豊かになるだろうし、急な医療費の支払いや子供を学校に送ることも可能になるかもしれない。そのようなしっかりとした見方は好感を持てた。
ややフィリピンのほうがみんないい人すぎるかとも思ったが、それでも農村で日本・フィリピンで問題を抱えながらも暮らしていく人々の捉え方と出演者の演技力も良い。心が通じたように思えてもそれだけでは十分ではなくて、やはり現実は厳しいという、単純ではない物語も良かった。最後の連絡無しの急な訪問はちょっと劇的すぎてやりすぎだろうと思ったが、物語を崩してしまうほどではない。これからも問題を抱えるだろうけど、頑張ってささやかに幸せになってくれるだろうと感じさせてくれた。
良かった
せつない気分とやさぐれ気分の前半。
全部見るのは飽きちゃうかな〜と思ったけど、
ちゃんと後半救われました。
まさか大地康夫さんで無くとは思わなかった(失礼)
前半と後半の印象の差にビックリ。
とても良い映画でした。
内側からじわっと温まる映画
公開時にシネパトスで鑑賞しました。
正直言って展開はベタです。先が予想できます。
予想したとおりに展開していきます。でもそれでいいと思います。
そうあって欲しいってほうに転んでいくので。
大地さんの演技は素晴らしいのは言うまでもなく村田さん
清水さん全てのキャスティングが他の人では考えられない
という程ピッタリ嵌っています。
プロモーションでは農村の嫁不足をクローズアップしておられましたが
実はフィリピンが抱える根深い問題を取り上げており
物凄くやるせなく感じさせられます。それは是非ご覧下さい。
ラストは本当にベタですが、ハッピーエンドでじんわりと
「心の汗」をかくでしょう。
見た後は今、こうして映画を見られる幸せ、トマトが食べられる幸せ
生きていける幸せを感じられるでしょう。
中盤ちょっと重くなりますが、是非親子で見て欲しい秀作です。
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