かもめ食堂のレビュー・感想・評価
全112件中、41~60件目を表示
何度観ても面白い
やっぱり何度観ても面白い映画が
最高の映画だなと。
クスッと笑ってしまったり、
こんな店あったら絶対通ってるよと思ったり、
Googleマップでこんな店探してみたり、
シナモンロールが食べたくなったり、
コピルアクが買えたりするのかと調べたり、
もたいまさこの酒強そう感は尋常じゃないなと思ったり、
片桐はいりずっと見ていたくなる魅力があるなと思ったり、
やっぱり豚身昼斗念じゃないよなと思ったり、
サントラ探してみちゃったり、
あの片桐はいりがペンケースからペンを取り出す動作がどうしても好きだなーと思ったり。
日常さえも色づいて見える。
ラストシーンもとびきり最高で、
人間も風土も食事ももっと好きになる映画でした。
おにぎり食べたい
もっと北欧テイストしてるかと思ってましたが、さりげなくの北欧感がなかなか良かったです。
イッタラの食器についつい目が行ってしまいました。
北欧のカラフルな服が可愛い😍
人生、人それぞれの役割があって、それを精一杯やればいいんだね、と思いました。
ほのぼのする
ストーリーに大きな展開はなく、淡々と進むが、
なんか”ほのぼの”する映画。なんかいい。
こういう今の環境だからこそ、見たい映画。
ゆっくりと、やりたいことをやっていこう、人と繋がっていきたいと思える映画。
「コーヒーは人に淹れてもらったほうが旨い」。確かに!
うん、なんかいい。
心地の良い間 本当に自分に必要なもの
詰め込みすぎていない映画。 私が私でいていいんだと思える映画。
失礼ながら、
小林さんてこんなにきれいだったっけ?一つ一つの表情にハッとさせられる。
片桐さんのなんとかわいらしいこと。愛おしくなる。
そして、もたいさん。一枚、一枚の何気ない風景の映像が、もたいさんが入るだけで、モード誌等を飾るような、芸術作品になる。
この三人の女性が動き、話すだけで笑いを誘い、ほっとした間を作り出す。
主人公・サチエは、凛としたしっかりした人物なんだけれど、どこか間が抜けていて、気持ちよくもおかしい。
ミドリの醸し出す一生懸命やっているんだけれどピントがずれているところがなんともおかしい。三人のうちで一番私に近くて、一番感情移入できるかな。
マサコは一番妖精がかった不思議人。なんの暗喩かとその言動を深読みしたくなる。浮いてしまってもよいのに、あの着こなしの難しそうな服もさらっと着こなし、フィンランドの風景にも溶け込んで、しっかり立ち位置を決めてくれる。
人は一人では生きていけない。
たった一人で食堂をやっていたサチエ。清々しいけれど、ミドリが入ってほっとする。硬かった食堂の雰囲気が柔らかくなる。そこにマサコも入って、更に食堂の雰囲気が豊かになる。迷子のようなミドリやマサコによって、迷子じゃないサチエの生活も、単なる繰り返しではなくなっていく。
でも、お互いを縛りあう関係は疲れる。
この三人は依存しあわない。
お互いを必要とすること・頼ることと、依存は違うということを思い出させてくれる。
ほのぼの、人のつながりを描いているようで、孤独も背後にちらほら見え隠れする。
なのに、その孤独を悲しむのでもなく、絶望するのでもなく、孤独は孤独としてそこにあるけれど、生きていればよいこともあるよと背中を押してくれるような気分になる。
『バグダッド・カフェ』とは、物語の展開も何もかも違うのだけれど、あの映画を観たときのように、心にぽっと灯がともる。
距離感がいいんだな。ほっとする。
映画の進行が急ぎすぎていない。感情の押しつけがない。一波乱ありそうで、なくて、深呼吸ができる間が心地よい。
”人間関係の病”と言われるアルコホリックっぽい人も出てくるが、拍子抜けするほどあっさり描かれ、その後の展開がつっこみながらも笑えて、たまらなくいい。
登場人物の背景がちらっとしか出てこないので、そこは物足りないが、主役3人の女優に、いつの間にか納得させられてしまう。
抜ける青空。港町の風景。シンプルな食器や調理器具や調度類。贅沢なほど広々としたオープンキッチン。…。
音も、調理するときに出る音だけしかないときなど、必要最低限。
断捨離?と言いたくなるほど、シンプルな映画。
それでいて、味覚や臭覚、触覚までもが刺激される。
そんな映画に浸りながら、自分に問いかけたくなる。
「私に本当に必要なものって?」
日常の生き方とか、これからのこととか…。
それにしても、この映画の最大の魅力は、三人の個性の絶妙さだろう。
これだけ強烈な個性を集めたら、お互いがお互いの持ち味を殺してしまうことだってあり得るのに、存在を主張しながらも抑えた演技。噛みあっていそうで、かみ合っていなくて、でもかみ合っている関係性。
この三人に加えて登場するフィンランド人。中には現地で調達した素人エキストラ?と言いたくなるような人もいるが、だからかえって現地感が出ていて、フィンランドに旅行した気分になる。
数々の料理の場面に唾をのみ込んでしまうけれど、おにぎりの場面が最高。マサコが頬張るおにぎり。注視する店の客。いくら珍しい食べ物だって、あんなに注視しないぞと突っ込みながらも、とっても気持ちが暖かくなり、日本のソールフードが誇らしくなる。おにぎりの具には異論があるけれど。
背筋が伸びるようでゆったりとできる映画。でも笑い転げたくなるような毒もあり、贅沢な時間も満喫できるし、決して清貧潔白な映画ではない。
リピター続出というのも納得。私もその一人。
一見すると何ということのない映画。
確かに、ご都合主義な面もある。
物語もあるようでない。「変わらないものはない」というように、変化はしているのだけれど、日常を描いた映画。
でも、こてこての映画に食傷気味になった時に、自然に思い出す映画。
この映画を観ると、丁寧に作った日常のお惣菜、せめておにぎりかお茶碗に盛られた白米と、具沢山のお味噌汁をいただきたくなるとともに、掃除をしたくなる。
磨き上げられたキッチン。ごみ一つ落ちていなさそうな、ほこりも丁寧に拭われているような居心地のよいインテリア。
他の映画だと、「モデルハウス?」と言いたくなるのに、
この家だと、3人が丁寧に掃除して磨き上げているのだろうなと、人の手≒ぬくもりを感じる。
いい話だとは思う。
最初の導入、片桐はいりとの出会いなんかはよくて見入ったが、なかなかゆったり進んでいくので早回しで見てしまった。
個性派女優3人の映画も珍しい。
イケメンもイケ女もでてこない。
この人を見たくて見たいみたいな動機づけがないとなかなか興味を持続できない感はあったかなあ。
料理もどうしても食べなくなる映像もなく。食堂だからなあ。なんか少し物足りないかな。
終わり近く、初めてBGMがながれ、店の奥まで光がさしこむ
端正に食べる小林聡美や もたいまさこが好きだ。
この映画は、落ち込んでいる僕のために友人が奔走して届けてくれた、“お見舞い”のような映画だ。
「さ、何か食べなよ」と、消化の良い温かな和食を君は届けてくれた。
処方箋をそっと付けて。
人間の基本は食べること。
泣いている幼な児に最初に与えられるのは乳房。
成長期にはカロリーを、
そして老いては根菜と米を食べて、初源の元なる土に還る用意をなし、
これほどに旨いものはない天上の末期の水を頂いて、命を終える。
食べる映画は、意識せずとも、我々の生命の根元を見せてくれるから、 だから面白いのだ。
「マザーウォーター」
「めがね」
「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
「トイレット」
どれも、人に食べさせる風景を静かに描く異作。
これらシリーズは、ただ単にゆるいだけの映画ではない。
起伏がないのは表面(おもてづら)だけ。
黙っているがゆえに
三者三様の
「人生の傷み」と、
「旅の緊張」と、
「道を見失った迷い」がビンビンと尚更に響いてくる。
だからかなぁ、
その中で弱った者になにがしかを食べさせてくれる食事の“介抱”と、異国での孤独な水泳が、観る者の心に沁みてくる。
優しさが沁みてくる映画でした。
・・・・・・・・・・・・
黙しおり喰いしばりおり我が口に
菓子与え給たもう人の慈みや
45点
映画評価:45点
主人公の雰囲気が
まんま小林聡美さん!
もう本当にフィンランドでかもめ食堂やってそうだし、これはドキュメンタリーで良いと思います(笑)
最初は見向きもされなかった店が
主人公の性格やこだわりで
どんどん人が集まってくるというもの
その人柄が商売をする上で
非現実的だけど、とても魅力的だ
不思議な縁って本当にあるけど
その縁は、その人が呼び起こしているんだなぁと
実感しますね
きっとアナタの近くにいる人は
どこかアナタとシンパシーしていたのかも
しれませんよ?
自分も商売をしていますが
色々な人と出合うのって
本当に不思議な縁だと思います
観ていて、気持ち良かった
ありがとうございました
脳内お花畑映画
起承転結のないストーリーかつ、主人公がなんの努力もしないのに勝手に幸せな方向に人生が進みお店が成功する幸福宗教に入った映画で、わたしには合わなかった。
ぼーっと映画を見たい人や、ノルウェーの森が好きな人、北欧の家具、食べ物を見たい人、雰囲気で映画を見たい人にはおすすめ
また、俳優さんの小林聡美、片桐はいり、もたいまさこのお三方が個性的で面白味のあるいい演技をなさっていたので、ファンの方は楽しめると思う。
とても良かった
この映画の良さを伝える語彙能力を持ち合わせてなくて残念。
とりあえず、なんかいい。
空気感や、生き方や、人との関わりや、全てが静かで優しくて凛としていていい。
小林聡美さんを失礼ながら美人な女優さんだと思ったことはなかったのだけれど、
この映画の中の彼女はとても美しい。
真ん中にスーッと一本筋が通った雰囲気が見ていて清々しく
何度もその美しさに目を奪われた。
明日から私も「コピ・ルアック」と唱えてコーヒーを淹れよう
小林聡美が料理しているところが好き!
サチエは、フィンランドで食堂はじめたが、
お客さんが誰も来ない。
記念すべき第1号のお客さんは、
日本かぶれのフィンランド人の青年だった。
しばらくして、日本から来たミドリと出会い、
一緒に暮らさないかと誘う。
また、しばらくして、
スーツケースをなくしたマサコと出会い、
いつしか、3人でかもめ食堂を切り盛りする。
次第に、地元フィンランド人との
触れ合いもありながら、
少しずつ、お客さんが増えていく。
フィンランドの長閑な風景に癒されます。
キャラの全く違う3人が働く姿もいいですね!
おすすめメニューは、おにぎり!
なんだか食べたくなってきた!
ほっこりします! なんてことない毎日なのに、見終わったあとのさわや...
ほっこりします!
なんてことない毎日なのに、見終わったあとのさわやかな感じ☺︎
ふらっとフィンランドに行きたくなります♩
ああいうキッチンにしたくなります。
配役がぴったりすぎる ストーリーの展開が少し雑な気がした さちえさ...
配役がぴったりすぎる
ストーリーの展開が少し雑な気がした
さちえさんの作るご飯がとっても美味しそうで
食べたくなった
料理は相手を思う心や美味しく食べてほしいという願いが込められているほど美味しく感じるのだろうなと
明日はシナモンロールを食べよう コンロの上の魚焼き器いいなぁ おに...
明日はシナモンロールを食べよう
コンロの上の魚焼き器いいなぁ
おにぎりのシーンはほろり
チャーミングでゆとりのある大人になりたい
コピルアック☕️
良かったー!
邦画はこれ!といったものがなければみない私ですが予告でこれ面白い!と、感じ見たんですが🎵大当たり!ホントに良い映画でした!今思い出しても良かった!久しぶりに又見たくなりました!癒された‼️
何にも無いけど何かがある気がする
フィンランドにあるかもめ食堂で起こるただの日常とちょっとだけの非日常。
人と人が出会い、交わることで少しずつ何かが変わっていく様子が描かれています。
毎日作るおにぎりが少しずつ上達してキレイに握れるようになるように、昨日と今日の違いは分かりにくいけど、1週間後と比べると全然違ってる。
そんな緩やかだけどちょっと微笑ましい映画でした。
「みんな少しずつ良い方向に変わるといいですね」
【心底、疲れた時に観ると、じんわりと元気が沸き上がってくる不思議な映画。】
・小柄な日本人女性サチエ(小林聡子)は、フィンランド、ヘルシンキで和風の「かもめ食堂」を開店する。
が、お客は来ない。フィンランドの人達は食堂を外から眺めるが(食堂の道側の窓は大きく、清潔な店内が良く見える)”子供が食堂を・・”と言いながら入店してこない。
サチエは焦る風でもなく、淡々と過ごしている。
・ある日、日本のアニメ好きの”豚身昼斗念”じゃなかったトンミ・ヒルトネンという青年が来店する。初来店客という事で、彼は珈琲無料客として歓迎される。トンミ君はガッチャマンの歌を教えてくれとサチエに頼むが、あるフレーズから先がサチエは思い出せない・・。
・サチエは、本屋でミドリ(片桐はいり)と出会う。
彼女は、どこかに行こうと思い地球儀を回して指を指したらフィンランドだったと言いながら、ガッチャマンの歌のフレーズを教えてくれる・・。”誰だ!誰だ!誰だ!・・” 喜ぶサチエ。ミドリはサチエの店で暫く働く事に・・。
・ミドリに自分の名前を日本語で表記してもらい、大喜びのトンミ・ヒルトネン君。(場内から、笑いが起こる・・)
折り紙のカエルも教えてもらい、更に喜ぶトンミ君。(観客も喜ぶ・・。)
ー大きなプールで独りゆったりと平泳ぎをするサチエ・・ー
・あくまで、日本食に拘るサチエに対して、色々提案するミドリ。で、シナモンロールを作ると、徐々にお客さんが少しづつ増えてくる。
・又、別の日、マサコ(もたいまさこ)という中年女性が、トランクが紛失したと言って、カモメ食堂の仲間になっていく・・。
・フィンランド人の夫と上手くいっていない女性が闖入してきたり、且つて、喫茶店を営んでいた男(アキ・カウリスマキ監督の常連だった俳優、マルック・ベルトラ)が”美味しい珈琲の淹れ方を教えてやる といって”コピ・アルック”という呪文?を唱えながら珈琲を入れる様。そして、店のあるモノを取ろうとして捕まる様。
・様々な人々がかもめ食堂に集うようになり、いつしか「かもめ食堂」は日本食の
・鮭定食
・トンカツ定食
・豚の生姜焼き定食
そして、サチエが父親の影響もあり、メインメニューに据えるほど拘るおにぎり・・
を美味しそうに口にするフィンランドの人々で満席に。
<フードコーディネーター 飯島奈美さんが作る数々の食事がそれはそれは美味しそうで・・。>
ー 大勢の人たちと大きなプールでゆったりと平泳ぎをするサチエ・・。そして巻き起こる大きな拍手・・ー
<ここ、10数年で一番多く観た映画である。
我が家では、私がこの作品を観ていると、”体の調子が悪いの?”と、心優しき家人に心配される作品でもある。>
<2006年4月12日劇場にて鑑賞>
<その後、幾たびも自宅のDVDにて鑑賞>
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