劇場公開日 2005年1月29日

「忘れられない作品の一つです。」トニー滝谷 chargedpillowさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5忘れられない作品の一つです。

2015年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

この映画が観たいと思ったのは、題名にメインキャストのイッセー尾形と宮沢りえ、宣伝美術が気になって。村上春樹作品は殆ど読んでないままで。どこかグレイッシュな淡々としたものなのだろうという予測だけつけていた。
75分という短い上映時間中、本当にすっきりとして静かできれいな映像の中にぽつぽつと交わされる朗読含む言葉たちに耳を傾け、表情に、その時は深くもなく孤独というものの存在
を眺めていた。
観終わって少ししてから作品を思い出すと、やっと追いついたかのようにじわじわと来るものがあり、自身が得るようで得ないよな果てしない寂しさに襲われポタポタ涙が出てきた。これは自分だけだろうか。
そして今、原作が載っている短編集「レキシントンの幽霊」を手にし読み、活字としてのそれの空気と重ねあわして目を閉じ浸っている。しばらく続きそう、こんな感じ。

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chargedpillow