「“One Piece”映画でなかったら」ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 Kumagaiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0“One Piece”映画でなかったら

2012年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

本作品のテーマの「仲間」についてですが、

細田監督いわく

「ルフィの目的は、ひとつなぎの財宝を見つけて
海賊王になる事であって、今の仲間と冒険する事ではないんだもの。
逆に言えば、ひとつなぎの財宝を見つけるために、
仲間が必要だと言ってるわけで。そういう人物なんだよね。」
ソース(tp://www.style.fm/as/13_special/mini_050815.shtml)

と、あくまで夢をかなえるための「道具」みたいな言い方をしてますが
ここが根本的に「原作」のルフィ像と違う。

クマに仲間全員をバラバラにされただけでも
「何が船長だ...何が海賊王だ...」
と、号泣しており、

“仲間を守れなかったり、仲間を失ってまで叶える夢などありはしない”

というのが「原作」のルフィ像だったはず。。。

とはいえ、本作品は原作に対して
少なからず影響を及ぼしている点も見受けられます。
(例えば、仲間と離れ離れになってもイワやクロコ、
 ジンベエと手を組んでエース救出のために前進するところは
 お茶の間海賊団やちょび髭海賊団を彷彿とさせます)

これらの点から、
ある海賊の船長としての物語だったら
名作になり得たのかもしれませんが、
“One Piece”と銘打っている以上
キャラ崩壊させては元も子もないと感じたため、
1点をつけさせて頂きました。

Kumagai