運命じゃない人のレビュー・感想・評価
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良質な映画を
失恋したサラリーマン、家出した女性、やくざ、とその女、そして私立探偵らがおりなす、群像劇のようなハートフルサスペンス。
みんなどこか抜けてて、愛らしい。
伏線は全て回収するので、
小さなお子様にも安心してご覧いただけます!!
特に大きな事件は起こってないはずなのに、
ハリウッド超大作にはない満足感が得られるよ。
どの一瞬も運命、か?
人と人の出会い、すれ違い。緻密に愉快に観せてくれました。考えてみれば、どの一瞬も運命、か?
ずっと目が離せません、面白かったです。
とても個性的なキャラクター達、私の中の子供っぽい心がワクワク楽しめたって感じです。
なんとなく外国の作品を観ているような感覚なのは、心情の表現があっさりしているからなのかな。でも真面目で照れ臭そうで、良かったです。
2013.7.27. 内田けんじ監督オールナイト
シネマモード1
残念
ネットで評価高いので見ました。
あぁ、あの時のあれはこういう事か、と後で思わせる様な構成は良くできているかもしれませんが、見終わった時になぜか面白かったと思えない映画でした。
登場人物の魅力が少なかったように思います。
特にやくざ以外の男2人の演技が淡白で共感出来なかったんだと思います。
エンディングも気持ちよく纏めて欲しかった
後少しでで「サマータイムマシーンブルース」のように、もう一回見てみようと思わせる映画になりそうなだけに残念です
内田けんじ監督の才能を垣間見れる作品。
『アフタースクール』以前に作られた作品。『アフタースクール』もそうだけど、この作品も練りこまれた脚本がすべてとなる。
多分、監督は映像よりも脚本ありき、そう信じる映画監督。
札束が狂言廻しの役割をもって様々な人間をオムニバスに描く。そんなスタイルでもって登場人物を交差させて、シニカルにあるいは笑いをもってひとつのドラマを見せる。ファースト・シーンとラスト・シーンが同じと云う映像で(場所は違うが・・・。)物語は幕を閉じるが、見ているほうがホッとする趣向はちゃんと用意されている。
まぁ始まりは運命じゃない人かもしれないが、運命の人となる可能性もありますよってことかな?
ヤクザ、探偵、詐欺師、失恋した女、出て行った女を忘れられない男。これら5人の男女が絡み合うミステリアスな時間。
才能溢れる内田けんじ監督の手の中で踊る快感に酔いしれるひと時。
たかが映画。されど映画。
セリフが好き!
登場人物がここまで一日でうまく絡み合うものなのかと驚きました。
セリフ回しが素敵です。
「三十超えたら、運命の出会いとか自然の出会いとかいっさいないから。もうクラス替えとか、文化祭とかないんだよ。」
「誰でもいいんですか?自分のものになりそうだったら誰でもいいんですか?」
「さっき会ったばかりだけど、まだ何も知らないけれど、また君にあいたいのです」
「自分の欲望に忠実な人は魅力あるよ」
「寂しいもんだよ、ひとりぼっちってのは」
それぞれがそれぞれの人生を全力で生きている。
日本映画の魅力を味わえる一本でした。
電話番号をなめんなよ
飲み会で知り合った女の子にその後電話をちゃんとかけたのか?という問いかけに「電話番号を聞くタイミングがなかったんだよ」と答える宮田に対する神田の台詞。その後「タイミングなんてものは存在しないんだよ。電話番号だけが2人をつなぐんだよ。知らなきゃもう何にも起きないんだぞ」とつづく。「三十超えたら、運命の出会いとか自然の出会いとかいっさいないから。もうクラス替えとか、文化祭とかないんだよ。」
内田けんじ初監督にして、2005年カンヌ国際映画祭批評家週間への出品作品。スーパーピュアなサラリーマン宮田、幼馴染で友達思いの探偵、神田。宮田の元婚約者で金しか信じない詐欺師あゆみ。それを囲う経営に苦しむヤクザの組長浅井。さらに婚約者に逃げられ途方にくれたファミレスで宮田と知り合う真紀。そして5人を結ぶ2000万円の札束。それらが1晩で織りなす超ポップ、超ハッピー映画。
久しぶりに脚本で魅せる、言葉をしっかりと練った作品に出会ったなー。一回見たあとも、もう一度台詞を聞きたい。言い回しを感じたい。だからもう一度観たい。そんな風に思わせる映画です。
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