ノロイのレビュー・感想・評価
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もっと増えてほしいと思う…怖くてたまらないけど…
行方不明になった主人公から届いた、
一台のカメラと一本のテープから
この映画は始まります。
そこに映し出されたものは、
主人公が、ある一連のものを追った
記録で
そこには
衝撃的な真相と結末が待っていました。
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※ドキュメンタリー風の、
モキュメンタリー映画です。
ブレア・ウィッチ・プロジェクトや
パラノーマル・アクティビティのような。
こういった手法のホラー映画が苦手な方は
ご覧にならないことをお勧めします。
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…突然ですが、ここで一つ質問です。
皆さんは、良悪関係なく神様や仏様、
あるいは昔日本にいたとされる
妖怪や怪談たちの、
消えてなくなる方法を聞いたことはありませんか?
それは、忘れることです。
忘れてしまえば、そんなものは初めから
この世に存在していないことになります。
上記の存在たちは、人間の信仰心、
恐怖心を糧に存在できるとされているらしく、
忘れてしまうと、その力を失い、
やがては滅びる。というわけですが…、
つまりこの映画のノロイもそうかな、と。
忘れてしまえれば効力はなくなる。
でも忘れさせないために、
主人公を使ってビデオテープを送ってきました。
こうして日の目を浴びること。
みんなに知ってもらうこと。
そうすると、彼らは、より強大に力を増し、
人間の手に負えなくなるほどの脅威になるから…
かも。
(こういう系のお話を信じている人には、
きっとこの作品は
たまらなく怖いと感じるんじゃないでしょうか…?
私はどうも、楽しんだり笑ったりすることができず
ずっと怖い怖いと思って観てしまいました…。)
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リングの貞子、
呪怨の伽椰子、
仄暗い水の底からの美津子、
着信アリの美々子。
それ以外に、恐ろしいJホラー界の
化け物が誕生していたんですね…。
"禍具魂(かぐたば)"。
その呪いは強く、ソレが近くにいたら
それだけで取り込まれて
○ぬ。
私はどうも、こういう、
土着型の呪いのお話が怖くてたまらないけど
大好物です…。
こういうオカルト系のお話を、
その土地の恐ろしいナニカを、
もっと映画化して教えてほしいな
と思ってしまいます。
…この考えも、禍具魂の鳩のよう
(呪いの伝達係)なものかもしれなくて
危険な考えなのかもしれませんが…。
(本物の、霊能力者であった堀さんだけは
生きててほしかった…)
映像ドキュメンタリーと銘打ったホラー映画。フィクションかノンフィクションか、その答えは映画の中にあるようだ
公式サイト、小林雅文公式サイト、杉書房公式サイトなど、映画本編のみならず、ネットも使って騙しにくる徹底ぶり。
中田秀夫監督や清水崇監督がジャパニーズホラーの人気を確立し、その才能に次ぐ監督と評価される白石晃士監督。仕掛人は一瀬隆重プロデューサーだ。音響効果やVFX・CGによる恐怖を煽る手法にホラーファンがそろそろ飽きてきているのではないかと読んで、このようなドキュメンタリー・タッチによる映画を作ったのだとすれば、賞賛の拍手を送ってもいいのかもしれない。「これは実話だ」と騙される人がかなり多くなることは明白だからだ。上記の小林雅文、杉書房公式サイトを立ち上げることも凝っている。ただ、ビデオも書籍も、残念なことにamazonでは販売していない・・・
フィクションなのか、ノンフィクションなのか・・・霊の存在を信じる者であれば、確実に実話だと信じさせてしまう手法には恐れ入ったが、俳優(チョイ役の実際のタレント)の演技がわざとらしく、途中から興ざめしてしまうのです。小林雅文(俳優名不明)と松本まりかだけは迫真の演技だったのですが、アンガールズと心霊スポット取材の幽霊が全くダメ。そして、“霊体ミミズ”というわけのわからない霊能力者の存在にも失笑を買ってしまいます。その後はフィクションと受けとめ、冷静にドラマとして鑑賞せざるを得ませんでした。
そうは言っても、小道具のこだわりやビデオ構成の上手さには思わず唸ってしまうほど。時系列を見ても、順撮りビデオなのに怪しい人物やそのエピソードが巧妙に交錯し、“かぐたば”という鬼祭の儀式へと繋がっていく。ドキュメンタリーの枠を超えて、プロット重視の立派なホラー映画に思えてきます。エンディングも見事。エンドロールが全くないどころか、キャスト、スタッフの紹介が全くない・・・凄いぞ!
〈2005年8月映画館にて〉
不気味さと恐怖
ある人物の作ったドキュメンタリーから始まる本作
その真実と答えに近づく度に不気味さが増す
だが、ストーリーが進む度に謎は増えていって解かれるものもあるが3分の2の謎は解かれないからモヤモヤ感と不気味さに苛まれる
やはり10年以上前の作品だったので見応えはバッチリで見終わった後の恐怖はたまらなかったが、しばらくは観たくはない1本
一度見たら脳裏にこびりつく作品なのでこういう系が苦手な人にはおすすめできない作品
珠玉のメタ怪談
怪談やら怖い話のフォーマットを最大限意識した、多分に自己言及的なモキュメンタリーホラー。同監督同趣向の4年後の作品『オカルト』と連続して観たんだけど、個人的には『オカルト』の圧勝かな。こちらも決して悪くはないんだけど、些か真面目にホラーし過ぎていて意外性が薄い。ラストの後味の悪さまで含めて予定調和な感じが否めない。それでも、つい引き込まれてしまう演出や芝居の妙があることは確かで、最後まで噛り付きで楽しめた。そういう意味では娯楽映画として手堅く仕上がっているともいえるかな。
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