ノロイ

劇場公開日:

解説

ひとりの怪奇実話作家が「呪い」をテーマにしたドキュメンタリーを完成させた後、謎の失踪を遂げた。自宅は全焼し、焼け跡からは作家の妻の焼死体が発見されたが、本人は今も行方不明のまま。彼が遺した作品を一年がかりで検証して完成させたホラー映画。プロデューサーは、「リング」「呪怨」シリーズの一瀬隆重。

2005年製作/115分/日本
配給:ザナドゥー
劇場公開日:2005年8月20日

ストーリー

「怪奇実話作家の失踪」2004年4月12日、さまざまな超常現象や怪奇実話をルポタージュし、書籍やビデオ作品として発表してきた怪奇実話作家・小林雅文の自宅が全焼した。小林は行方不明となり、焼け跡からは妻・景子の焼死体が発見された。小林は、最新の映像作品「ノロイ」を完成させた直後だった。「隣家の奇怪な音」それは1年半前、「隣の家から、いないはずの赤ちゃんの泣き声がする」という主婦の投書から始まった。その主婦の隣家には、石井潤子という名の女性が住んでいた。その女は異様な形相で意味不明の言葉を発し、小林の取材を拒否する。だがそのやりとりを撮影した映像には、奇妙なノイズが録音されていた。その音を分析した結果、それは複数の人間の赤ちゃんの声であることが分かる。取材直後、石井潤子は転居し、投書した主婦は交通事故で死亡した。空き家となった石井潤子の家には、鳩の死骸が散乱していた。「超能力特番」10人の小学生による超能力実験。11歳の少女・矢野加奈は、TVカメラの前で驚異的な透視能力を示し、さらに密封されたフラスコの中に水と人間の体毛を発生させるという、物質化現象までも成功させた。小林は加奈を取材するが、加奈は実験の後に体調を崩し、「たすけて」というメモを残して謎の失踪を遂げる。「放送中止となったバラエティ番組」アンガールズとともに心霊スポットとして有名な神社を取材した女優・松本まりかは、突然悲鳴を上げて倒れてしまう。その収録テープには謎の人影が写っており、番組の放送は中止となった。それ以来、まりかの周辺では不思議な現象が起こり始め、まりかの部屋を記録したビデオには「かぐたば」という謎の言葉が録音されていた。「自称霊能力者」小林とまりかはある心霊イベントに出演するが、全身をアルミで覆った堀光男という名の自称・霊能力者が現れ、まりかの身に危険が迫っていると予言する。小林が堀の家を訪ねると、「呪い電波」「霊体ミミズ」を警告するビラとアルミとで、家全体が覆われていた。小林は、狂っているかのように思える堀の言葉の中に、真相を解く鍵があることを確信する。

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映画レビュー

4.5もっと増えてほしいと思う…怖くてたまらないけど…

2023年6月29日
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悲しい

怖い

難しい

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tabotyoko

4.0和製モキュメンタリーの代表作

2023年5月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

失踪した作家の小林が残したビデオ。そこには奇妙な音に悩まされる母子を取材する小林の映像が残されていて…。

白石晃士監督作品。ニュース映像や特番を映す展開を繰り返すことで関係者が次々と死んでいく終盤に現実味が生まれていた。和製モキュメンタリーの代表作と言える作品です。

松本まりか役の松本まりかが可愛いし、主人公の小林は角度によってマ・ドンソクに見えるような気もして絵面的にも良い。

初対面での人に「何でそんな言い方ができるんだよ」と言いたくなる映画でした。

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shotgun

3.0ノロイ

2020年12月15日
iPhoneアプリから投稿

楽しんだ。
怖いが、根底ではふざけている感含有の超微量の塩梅を評す。
主役の不細工のリアリティ。
世界で売れるクオリティではある。
支持。

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きねまっきい

5.0霊体ミミズ最高すぎんだろ…

2020年7月4日
iPhoneアプリから投稿

笑える

楽しい

興奮

この映画をつまらない、駄作だと思ったそこの貴方。根本的にホラー映画に向いていません。

「こんなの作りものじゃん」「CGが安っぽい」「中身がない」「怖くない」
こんなことを言っちゃう時点でお里が知れます。
ホラー映画なんてのは怖くなくて当たり前なんです。だって作り物なんだから。映画なんだから。そんなことは大前提なんです。「ブレアウィッチ」が先にある以上、公開当時もこれを本気にしていた人はほぼいませんでした。

私はホラー映画はジャンル的にはシュールコメディと同一だと思っています。スクリーンにデカデカと幽霊が出てきたら大抵の人は怖いって思うより笑ってしまうでしょ?そう、ホラーは笑えるんです、楽しいんです。
そして本題の「ノロイ 」ですよ。最高。最高に笑える、そして面白いし楽しい。後年の白石晃士作品と比べてウケを狙いすぎてないところが逆に笑えます。

石井潤子のキャラクターは最高だし松本まりかは可愛い、矢野夫妻もいい味出してるし堀さんは言わずもがな。今は亡き飯島愛のヘラヘラしたコメントもアンガールズの若手感も皆風情があります。あとは音響だとか郷土史だとかの専門家をとりあえず出しとけ!みたいなノリもとても良いです。昔のホラーバラエティってほんとにあんな感じでしたよね。古き良き時代です。

とりあえずこの最高の映画を酷評する方に対しては「なんでそんな言い方ができるんだって聞いてんだ」って感じです。

禍具魂最高!霊体ミミズ最高!!白石晃士最高!!!

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Riku
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