サヨナラCOLORのレビュー・感想・評価
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同時期公開の映画に『さよならみどりちゃん』があるけど、竹中直人がそれを撮るとシャレにならなくなってしまう・・・かつてのアイドル木之内みどり・・・
何はともあれ、竹中監督のロリコン心が炸裂した作品であろう。40代以上の男性のアイドルだった原田知世をヒロインに使い、『スウィングガールズ』で惚れた水田芙美子を援交女子高生として起用した。それでも、他のロリコン監督とは一線を画し、アイドルであろうがヨゴレとして使う手腕は見事なものだ。
時代の流れは純愛モノ、難病モノがもてはやされていることを感じとっていたのであろう。ヒロインは子宮ガン、主人公は医者である。しかしそこは竹中流。主人公は、冴えない独身医師であるものの居酒屋の女将というマッサージ専門であるかのような愛人もいるし、女子高生に援交を申し込まれたりと、ちょっと軽いノリの性格の持ち主であるが、深刻な悩みもかかえているといった設定と工夫を凝らしてある。高校時代の話をすることによって、自分のことを思い出させようと努力するが、ストーカーもどきのしつこさと濃いキャラが露呈したりして、苦労しまくっている。
ヒロインにしても、同居人は浮気っぽいカリスマ・ファッション・デザイナーだ。見舞いにも頻繁に来るわけではなく、隙あらばヒロインと別れようと考えてもいる奴だ。文字にしてしまうとイケメン俳優を想像してしまうが、これがなんと段田安則なのだ!おまけにファッションはサイケ(死語?)。60~70年代にタイムスリップしたのかと感じてしまいました。
主役級以外の俳優の演技指導不足だと感じるし、無駄にゲスト出演俳優が多い。忌野清志郎や中島みゆきなどはうれしくなるけど、三浦友和、大谷直子、風吹ジュン、内村光良は無駄なところじゃないでしょうか。
しかし、伏線は上手い。便所のエピソードや八手の葉っぱ。賛否両論あるかもしれませんが、最も印象に残るシーンは海岸での放尿シーンでしょう。女子高生役の水田芙美子が各エピソードを見事に紡ぎ、ノスタルジックな内容に華を添えていたような気がする。
【2005年10月映画館にて】
キャストに無理がありすぎる
まず、竹中直人と原田知世さんが同級生という設定に無理があり、感情移入ができなかった。
実際に10歳以上年が離れ、老けて見える竹中と、若く見える原田さんがどう見ても同級生には見えない。
キャスティングありきだったのかな?
竹中に近い年齢の女優の起用、もしくは原田さんと同世代の男優で見たかったかな。
名曲から生まれた名作。オッサンによるオッサンの為の映画という感じは...
名曲から生まれた名作。オッサンによるオッサンの為の映画という感じはあるけれど良作品。
原田知世がとにかく素晴らしい。他に出ている人も皆すごく合っていた。中島みゆきとかも。
自分を見つめ直したい貴方へ
竹中直人、監督 主演。マドンナに原田知世さんのラブストーリーです。
初恋の相手に再会して又一途に愛して、自分のことは顧みずに、バカもやるしカッチョ良く決めることもある三枚目、根が純朴な人。
辛いサヨナラには違いなかった、でも失くしたものだけじゃない、どんな悲しい現実の前にも 微かな勇気、希望、その次がある。
サヨナラの先…。
知世さん、相変わらず透明感のある女優さんですね。意外だったのは竹中さんのバレエの舞いに見惚れてしまいそうに(笑)素敵でした。権威ある女医役が中島みゆきさんですよ、同窓会司会に忌野清志郎さん(笑)他にも内村光良さん、原田ひさこさん、片桐はいりさんなどなど…今は亡き方も含めてちょい役の顔触れが豪華です。
海岸シーンがたくさん織り込まれています。特に始まりと終わりの海のシーンは好きですね。自然の前では人は素直になれるのだなぁ〜としみじみ。。
ラスト、歌が総てを物語ってくれる…
誰も一人ぼっちにはなりたくない
自分を貫くことにはとても勇気がいるよ
サヨナラからはじまることが沢山あるんだよ
ほんとうのことは見えているんだろ♫
知世さんはランプ職人なのですが、ガラスの破片で作られた暖かみのあるランプが登場します。海岸をバックに竹中さんと援交女子高生が交わした一言も心に残ります。
「愛することは長い夜に灯された一条の光」
なかなか 余韻深い作品でした。
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