「これは!!僕を2時間「タイムリープ」させた!!!」サマータイムマシン・ブルース シネマ大好きさんの映画レビュー(感想・評価)
これは!!僕を2時間「タイムリープ」させた!!!
生まれて初めて観た上田誠の脚本作品は「リライト」。最も直近に観た作品は、今作品です。
この作品は、途轍もなく熱量が凄い。夏だから暑い、という意味ではなく、、、。創り手の情熱が滾っている。その力で観客を一気にラストシーンまで「タイムリープ」させる。少なくとも僕は一瞬で約2時間弱を翔んでいた。
作品中の伏線やその回収については、もう多くの方々が語っている。僕は上田誠は作中人物ではなく、観客各々を「タイムリープ」させる力をもつ稀有な作家だと信じる。その現実では不可能な?「タイムリープ」に惹かれる人々は、上田誠作品を愛する。
だから、僕は言いたい。繰り返し繰り返し上田誠作品を体感してきたのは、不可能を可能にしてくれるからだ。演劇でも映像でも。
けれども、上田誠には倫理がある、と僕は思う。それは人の手が「歴史を、世界を変えてもいいのか」という是非について。彼の倫理観に、僕は敬意を覚えるし、同意もする。
それは今作品を観れば、あるいは「リライト」であっても明確に示されている、あくまでもさりげなく。
コメントする