劇場公開日 2005年9月3日

「バック・トゥ・ザ・フューチャーとの相違点」サマータイムマシン・ブルース うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0バック・トゥ・ザ・フューチャーとの相違点

2022年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

友人に強くすすめられて、ようやく見ました。

ちょっと気になるキャストが、実は真木よう子だったり、今からしたらスター級が揃っていますが、これといった見せ場もなく、最後に、張り巡らされた伏線の回収をバタバタとやって終わります。

未来からやって来るSF研の後輩の意外な正体、夏の暑さと草野球、散りばめられたオタクアイテムなど、見せどころがあるのに、ストーリーに重きを置きすぎていて、肝心の、「熱」が感じられない映画でした。

タイムパラドックスものは、うまく話をまとめるのが大変ですが、「まとまり」は良かったと思います。
しかし、バックトゥザフューチャーにあって、この映画に欠けているものがいっぱいあります。

・爽快感
・効果的で、素敵な音楽
・絶対的に感情移入できる主人公
・トキメキ
・ド派手なアクション
・追い詰められて必死になるおかしさ
・前半の伏線の退屈さを引っ張るための「つかみ」
・細部の作り込みの「粗さ」
・時間軸の違う瑛太の描き分け
・瑛太本人の、脚本の理解度
・上野樹里との、「恋心」の本気度
・上野樹里と未来人のエモーショナルな関係性
・昔、沼だったグランドから犬が掘り出す説得力(だったら、100年間保管されていた神社の御神体とかにしとけばいいのに…)
・カッパ伝承の無理やり感と、見せ方の下手さ

レビューのポイントが高めなのもあって、自分の中でハードルが上がりまくっていた作品でした。

もう少し、作りこめば、本当の傑作になっていたろうに、残念な作品でした。

私の感想は、普通。でした。

いや、むしろ前半が退屈すぎるぶん、マイナス…かな。

2015.1.27

うそつきカモメ