まだまだあぶない刑事のレビュー・感想・評価
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なんかちょっと残念な事を思い出した
あぶない刑事の新作が上映されて
その流れでBSでの放送を拝見しました
当時見た時に感じた嫌な思いが蘇りました
何よりもストーリーとして若者の刑事が真犯人であり
しかも彼らを救わなかった事
当時ライブドア事件もありその時代背景も影響しているのではないかとも思うが
今の若者はダメで幽霊の様な俺たちでもやれるぜって言うのがなんかイヤだったんだよなぁ
もちろん作劇としては面白かったのかもしれないけど
7年振りは嬉しいけど・・・
前作のフォーエヴァーで行方不明扱いとなっていた2人が実は潜入捜査官として生きていたというオチから始まりあぶ刑事初の海外ロケを敢行をした当初は上海にての撮影となり舘さん上海に合わせた歌を作っていたが急遽ロケ先が韓国の釜山に変更となりその歌はお蔵入りになってしまった。
久々に港署に戻ると透は捜査課課長、薫は少年課課長、前少年課課長の松村は署長に出世しておりタカとユージのポストには若手の2人がネットや分析方法を駆使し検挙率向上させており伝説のタカとユージの2人は若手署員には既に過去の人の扱いとなっていた。
この頃から横浜市がロケに非協力的になり道路使用許可等が降りず主なアクションシーンは横浜市以外で撮られラストシーンのサッカー場はCGで合成されており作風ががらりと変わってしまいスタッフはかなり苦労しただろう。ストーリーの内容がピースメーカー、パニックインスタジアム、シュリ等の他の映画の要素が強く脚本家のネタ切れ感が満載だったから仕方ないのかもしれない。更にアクションシーンやアドリブもことごとくカットされあぶない刑事らしさが半減してしまった作品であった。
久方ぶりの、ショータイム!
"あぶない刑事(映画)" シリーズ第6作。
DVDで2回目の鑑賞。
死んだと思ったのに、生きていてくれてありがとう。久々のシリーズ復活となったわけですが、時代の変化と寄る年波がタカとユージを絶体絶命の危機へと…導かないのが痛快でした。
タカとユージがアンダーカバー・コップとして、韓国であぶない潜入捜査を行っていた間に、ハマも港署もすっかり様変わりしてしまっていました。そりゃあ、7年も経てば仕方無い。
パソコンに強く世間を斜に見る新人刑事コンビが加入したかと思えば、透が捜査課長、薫は少年課長、松村は署長、深町は神奈川県警本部長にそれぞれ出世していてびっくり。
人事異動と昇進の嵐ですが、人間関係は相変わらず。透は一応タカとユージの上司ですが、頭の上がらない後輩のままなのが面白い。薫のコスプレもさすがのクォリティーでした。
帰還早々、連続狙撃事件が発生し、新人刑事たちと捜査に向かいますが、最新テクノロジーと体力の衰えにてんやわんや。
ユージが得意の走りで負けて、足がもつれて転んでしまうだなんて。ショック以外の何ものでもありませんでした。
しかし、タダでは起きないのがこのふたり。「若いモンには負けん!」と言わんばかりにアナログ的手法と長年の経験を駆使して数々の危機を乗り越えていく。もちろん、一気に(笑)。
意外な犯人の正体が明かされ、超満員のサッカースタジアムに持ち込まれた核爆弾を巡る攻防戦に手に汗握りました。
クライマックスは切なく、ふたりの刑事としての矜恃や信念が垣間見えて、めちゃくちゃエモーショナルで沁みました。
幽霊を匂わせる展開は、必要だった…?
正直、物足りなさは拭えず。当初は本作が完結編とされていたので、有終の美を飾ったとはお世辞にも言い難いと思っていました。なので、「さらば~」が公開されホッとしました。
[余談]
核爆弾の扱い、あまりにも雑過ぎる。
[以降の鑑賞記録]
2024/05/22:Amazon Prime Video
※修正(2024/05/22)
宇宙刑事みたいに。
当時、突然の復活に、なぜ、今? とおもったものだが、
さらにそこから数年経過しているので、
なんだ、これわ?感が際立つ作品に熟成されております。
まず冒頭の韓国でのシーン。
まさに絵に描いたよーな、埠頭でのギャングによる取引と、タカとユージを交えた銃撃戦。
一見、どーでもいいよーなシーンなのだが、
前作のラストにおいてタカとユージが死んだよーな描写があったので、
じつは秘密捜査で韓国にいたんだよ、とゆー説明の意味が込められたシーンなのだが、
これが本編の結末にも繋がる重要なシーンでもあったりする。
で、「あぶない刑事」のいつもの調子でストーリーは進行するのだが、これがなかなかキツい。
やりたいことは分かるのだけど、どっか苦々しいよーな、微妙な気持ちになってしまう。
「あぶない刑事」ってドラマは、
それまでの社会派で劇画でシリアスな、既存の刑事ドラマに対するアンチテーゼとして生まれた、
斬新なドラマだったのだが、
現在ではさらに『踊る大走査線』とゆーこれまた新しく、また現代的な視点をもつドラマが生まれてしまったことで、
「あぶない刑事」ですらも、もはや過去のプログラムとして消化されているわけだ。
しかも、「あぶない刑事」らしさ、そのスタイルを、
こんな感じだったよね? とばかりに、そのままやっちゃうものだから、
主張も必要性もない、空寒い、オリジナルのコピーを見せられている気分になるのだ。
ダンディで、オシャレを気取りたいんだろーなってシーンも、なんか間が延びてモタモタしてるよーに見えてしまうし。
アクションでも、ま、普通のシーンでも、妙なストップを入れたり、リピートさせたり、異常な数の顔のアップがあったりと、
おそらく2005年でも、これは異常だったとおもうわ。
そんでだ。新人の刑事が二人、出てくるのだが、
これが、それぞれパソコンと銃器?マニアって役柄で、佐藤隆太と窪塚俊介が薄っすい演技で見事に演じておりまして。
後半になると裏切るとゆーか、じつは事件の真犯人なんです。
しかし新人の刑事が、それも身内のニンゲンがそーゆーことになってんのに、
港署の連中は、皆、大して疑問も驚きもなくて、あ、へー、そーなんだ、ぐらいのリアクションだけで、観てるこっちが驚いたよ!
警察の責任とか、どーなってるの!?
つか、この事件ってのが、
密輸した超小型核爆弾を米国防長官と華僑の大物が密談するサッカー・スタジアムに仕掛けて爆破させるとゆー、
某『20世紀少年』の子供が考えそーなアレみたいで。
しかもね、ストーリーの中核とも云える大事な部分は、全部あとからセリフだけで説明しちゃうの。思いついたよーに。
で、またこの水筒ぐらい小型の核爆弾を大して丈夫そうでもないケースに入れたり、リュックサックに入れたり、
平気で素手で掴んだり、放り投げたり、落としたりするの。
挙げ句の果てに、ドライバーとうろ覚えの知識だけで解体しちゃうし、結局、爆発しちゃうしね。
そーそー、この映画、核爆弾が爆発するんだよ。
横浜のスタジアムの上で。
んで、グラウンドでは読売ヴェルディとサンフレッチェ広島が試合してるの。
横浜が舞台なのに!
お客さんも満員なの。Jリーグなのに!!
そんでもって、そんなJリーグの試合を、
米国防長官と華僑の大物が、ちゃんと観戦してんのよ。悪い談合しながら。
んで核爆弾がそのスタジアムに仕掛けられるんだけど、試合なんか止めちゃえっての、Jリーグなんだから。
避難が先だろ、と。爆発したらどーすんだ、と。
まあ、爆発するんだけども。
んでー、クライマックスが、
スタジアムの屋根の上で、核爆弾を奪い合いながらドンパチやって、
分からないことは悪役がちゃんと説明してくれて、ワイワイやるんだけども、
これがまた、ぜーーーんぶ、合成なの。
撮影の許可とか、そりゃ難しいかも知れんけど、そーゆーレベルの話でもない。
もーね、目がチカチカするぐらい、合成丸出しでね、
むしろ逆に、これは異次元の世界で闘ってんのかなって。宇宙刑事みたいに。
我が目を疑いそーな、狂気の映像でしたよ。
で、
だ、まだ終わらないのがこの映画の凄まじいトコロ。
事件も解決して、
最後の最後に、じつはタカとユージは、すでに韓国で死んでたらしい、ってことが分かるのです。
要すると、
前作で死んだとおもわせたけれど、じつは生きていたけど、ホントは死んでたんだぜー、ってことなのです。
こんな愉快痛快な映画が、
2005年に作られているんだから、オススメするしかないですよ。
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