「久方ぶりの、ショータイム!」まだまだあぶない刑事 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
久方ぶりの、ショータイム!
"あぶない刑事(映画)" シリーズ第6作。
DVDで2回目の鑑賞。
死んだと思ったのに、生きていてくれてありがとう。久々のシリーズ復活となったわけですが、時代の変化と寄る年波がタカとユージを絶体絶命の危機へと…導かないのが痛快でした。
タカとユージがアンダーカバー・コップとして、韓国であぶない潜入捜査を行っていた間に、ハマも港署もすっかり様変わりしてしまっていました。そりゃあ、7年も経てば仕方無い。
パソコンに強く世間を斜に見る新人刑事コンビが加入したかと思えば、透が捜査課長、薫は少年課長、松村は署長、深町は神奈川県警本部長にそれぞれ出世していてびっくり。
人事異動と昇進の嵐ですが、人間関係は相変わらず。透は一応タカとユージの上司ですが、頭の上がらない後輩のままなのが面白い。薫のコスプレもさすがのクォリティーでした。
帰還早々、連続狙撃事件が発生し、新人刑事たちと捜査に向かいますが、最新テクノロジーと体力の衰えにてんやわんや。
ユージが得意の走りで負けて、足がもつれて転んでしまうだなんて。ショック以外の何ものでもありませんでした。
しかし、タダでは起きないのがこのふたり。「若いモンには負けん!」と言わんばかりにアナログ的手法と長年の経験を駆使して数々の危機を乗り越えていく。もちろん、一気に(笑)。
意外な犯人の正体が明かされ、超満員のサッカースタジアムに持ち込まれた核爆弾を巡る攻防戦に手に汗握りました。
クライマックスは切なく、ふたりの刑事としての矜恃や信念が垣間見えて、めちゃくちゃエモーショナルで沁みました。
幽霊を匂わせる展開は、必要だった…?
正直、物足りなさは拭えず。当初は本作が完結編とされていたので、有終の美を飾ったとはお世辞にも言い難いと思っていました。なので、「さらば~」が公開されホッとしました。
[余談]
核爆弾の扱い、あまりにも雑過ぎる。
[以降の鑑賞記録]
2024/05/22:Amazon Prime Video
※修正(2024/05/22)