劇場公開日 2005年11月5日

「映画館は40代男性で埋め尽くされてた。子供はいない」仮面ライダー THE FIRST kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画館は40代男性で埋め尽くされてた。子供はいない

2019年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 幼き頃、TV版仮面ライダーは見ていたのですが、それほどの思い入れはなかった。なにしろ一文字隼人を左文字右京と間違えていたくらいだから・・・それでも、ライダー変身ベルトや仮面ライダー自転車に憧れ、変身ポーズを真似して遊んだものだった。

 この映画はかつてのTV版のような変身ヒーローものとは違っている。主に大学講師である本郷猛(黄川田将也)の苦悩や淡い恋心を描いた青春ライダーもの。気がついたら破壊力のある力を身につけていたことに驚き、婚約者を殺されたヒロイン、緑川あすか(小嶺麗奈)を守り、汚名を晴らすためだけに奔走する主人公の姿があるのです。そうしてショッカーからは裏切り者の烙印を押され、一文字隼人(高野八誠)という刺客が差し向けられる・・・

 仮面ライダー1号と2号の区別は青色と緑色。暗闇ではちょっと区別がつかない。昔は幼かったためか、側面にある白線の本数でしか区別できなかったのですが、この映画ではさらに難しくなりましたね・・・「1号は青、2号は緑」と頭の中でぶつぶつ言いながら鑑賞してしまいましたよ。

 サイクロン号も排気量が大きくなり、マスクもメタリック感がついてカッコ良くなった。だけど、変身ポーズが出てこない。風車付きのライダーベルトさすって、自分でマスクをかぶるのです。どこに衣装を隠してたんだ?バイクはどこから持ってきたんだ?などとツッコミは不要です。ワイヤーアクションとVFXによって、信じられないほどの曲芸ライダーキックで全て忘れられます。そして、変身ポーズが登場しないことに苛立ちを覚えていたのに・・・嬉しいシーンが!

 物語は、ウエンツ瑛士と小林涼子によるサブストーリーによって不思議な感覚に陥りますが、演技力はともかく泣かせる演出になっています。また、仮面ライダーV3の宮内洋がゲスト出演していたり、死神博士役の故・天本英世のデジタル出演によってファンサービスも冴えていました。しかし、風間トオルがなぜ出てきたのかわからなかったこと、板尾創路の悪役は怖くないことがマイナスポイントでした。

kossy