ALWAYS 三丁目の夕日のレビュー・感想・評価
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ただのノスタルジーじゃなく、心を感じました
東京タワーがまだ建設中で、都電が走ってる。
テレビや冷蔵庫、電話の三種の神器も登場して、ああこの時代だったんだなって実感できました。
少し時代を見せたい感は感じましたが、それも含めて昭和の空気がちゃんと楽しめました。
小雪さん、役柄もあるのでしょうか、ほかの作品より透明感があって綺麗でした。
あと、須賀健太くんの演技がすごく自然で、あの場面では思わず胸が熱くなりました。
セットも照明も、なんだか当時の空気ごと閉じ込めたような作品でした
がさつだけど温かい、懐かしい昭和がそこに在る!
久しぶりに見たけど、良い映画だね。歳のせいか、終始、ウルウル状態でした。
建造中の東京タワーが時折顔を見せる。自分が生まれる前の物語なので見たこともない景色のはずなのに、なぜか懐かしさがこみ上げる。
街頭テレビに集まる人々の映像は、時々、見かけることがある。
テレビを買った家があれば、本作品のようにお祭り騒ぎになっただろうというのも想像できる。
自分が生まれた時には、既にテレビはあったけど、我が家では見れないチャンネルの番組を近所の家に見に行った覚えがある。
カラーテレビを購入した家に集合して見たこともあったっけ。
堤真一さんの如何にもな昭和の親父も良かった。今ではコンプラに係るのだろうが、短気ですぐに手が出るオヤジは自分の父親と重なった。怖かったけど、嫌いにはならなかった。
堀北さんや須賀さんのように、血のつながらない同居人に対しても家族のように温かく接する人情味が懐しい。昔って、ホンっと人の繋がりが強かったと思う。
我が家も親父の姉夫婦の家族と同居している時期があった。10人以上で一つ屋根の下に住んでたなんて、今、思うと信じられない。
昭和33年。戦後13年だが、前向きに懸命に生きていた人々の物語。
その中で、戦争によって家族を失った三浦さん演じるお医者さんの話も切なかった。
最後に、小雪さんって綺麗で魅力的な女優さんです。あの結末は中途半端だけど、続編があるから・・・
BGMも主題歌も最高!
ホンっと見ているだけで、何か暖かい気持ちに包まれた気がする作品でした。
愛と豊かさ
私の定番
建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車、東京都電など当時の東京の街並みを ミニチュアとVFX(CG)で再現している。 どうやって撮ったんだろうと不思議に思っていた。
動画配信で映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見た。
2005年製作/132分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2005年11月5日
吉岡秀隆(茶川竜之介)35才
堤真一(鈴木則文)41才
小雪(石崎ヒロミ)29才
堀北真希(星野六子)17才
三浦友和(宅間史郎)53才
もたいまさこ(大田キン)
薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)41才
須賀健太(古行淳之介)11才
2025年の今から20年前の映画。
山崎貴監督といえば、
撮った映画のオーディエンススコアがどれもこれも著しく高い。
今の時代の名監督と言えると思う。
昭和33年(1958年)の東京の下町が舞台。
建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車、東京都電など当時の東京の街並みを
ミニチュアとVFX(CG)で再現している。
どうやって撮ったんだろうと不思議に思っていた。
堤真一が乗っている三輪自動車ミゼット、
家電、店内の商品などはほとんどが各地から集められた本物であるらしい。
鈴木オートに集団就職列車で青森から六子(むつこ)がやってくる。
大手の自動車会社に就職できるかと期待していた六子は、
小さくて古臭い自動車修理工場の鈴木オートにがっかりしていた。
その向かいにある駄菓子屋「茶川商店」の茶川竜之介は小説家。
茶川は居酒屋の美人女将・石崎ヒロミから見ず知らずの子供
古行淳之介を酔った勢いで預かってしまう。
茶川は淳之介を帰すに帰せず、二人の共同生活が始まる。
庶民の家にテレビや冷蔵庫や洗濯機が普及し始める時代。
街ではじめてテレビを買った鈴木家には100人近い近所の人たちが集まる。
冷蔵庫も氷で冷やしていたものから電気で冷やす方式のものに代わる。
戦後、復興し始めた日本の力強さを感じる。
主人公、茶川のヒロミに対する恋愛感情、
茶川と淳之介、鈴木と息子に対する親子愛なども描かれる。
132分と比較的長い上映時間も長さを感じなかった。
続編の2本を見るのが楽しみである。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
小雪さん、やっぱりキレーやなあ。
優しくて思いやり溢れる傑作
どこか懐かしさを感じる日本の風景
昭和を舞台にした時代背景。
この時代を体験してはいないけれど、どこか懐かしく感じるような映像。
一度映画館で観賞したことがあるのですが、
なんだか改めて観たくなり2回目の観賞をしました。
昭和といえば、、を体現してるかのような映像がずっと繰り広げられているのですが、
そこで感じるのは人と人のつながり。
ご近所付き合いってこんな感じだったなあと思い出される風景に少ししんみりしてしまいました。
今はマンションやビルが多く、ご近所付き合いもなかなか出来ないような時代です。
現代は現代の付き合い方がある中で、今のようにSNSやネットワークなどの情報がないようなこの時代にとって人付き合いは生命線のようですね。
ご近所さん集めてテレビのお披露目会のドタバタは笑ってしまいますね。
他人だから、血のつながりがないから、、というようなことではなく、心通わしたのならば分かり合える。
今の時代も人と人のつながりは大事です。
起業家として仕事をしている中で、ネット社会だからこそ感じるのかもしれません。
人を思いやる心、日本人のいいところだと思います。
いつまでもその心を忘れずに私も仕事をしていきます。
西岸良平さんはデビューからのファンだったので。
戦後13年。表向きの昭和のドラマ。
裏社会の話をすると多分消されるので書けないが、要約すれば『貧乏人は麦を食え』とへっぽこ総理大臣にげきを飛ばされ、物資のみの豊かさを日本国民が持ち始めた時代だと思う。
そして、敗戦国日本は、戦勝国アメリカと1960年に日米安全保障条約を結び、物資のみの豊かさを更に育むに至るのである。
めか◯の子供。
アプレゲ◯ル。
ヤク◯。
赤線◯帯。
娼◯。
そして、
八百◯スポーツ。
◯に文字を入れれば消される。
そして、『啖呵売』が裏社会の商売行為なのに、裏社会をほんわかと大目に見て、温故知新と言うオブラートで包み、物資的に豊かになった大和民族の涙だけをさらうのだ。果たして、精神的な豊かさは育まれたのだろうか。
とまぁ、閑話休題。
これは団塊の世代の話で、この年に僕らは生まれる。従って、全部懐かしい。
・オート三輪に乗って、火事現場を見に行った事がある。
・集団就職は売り手市場でこんなブラックな企業はなかったし、自動車修理会社なんてそもそもあったかなぁ?
・古◯淳之介君の考える未来物語は『空中都市0◯8』若しくは手塚治虫先生の『メト◯ポリタン』だ。
・戦後13年でもロシア文学者は赤い目で見られた。間違い間違い。白い目で見られた。
20年近くぶり2度目の鑑賞
内容はメロドラマだが、プロデュースのうまさで学ぶことが多い
もともとは、昭和三十年代を舞台にした映画を作りたいというプロデューサーの願望があったようだ。東京タワーが少しずつ完成していく過程の感動を伝えたいという想いがあったと、Wikipediaに書いてある。
結果として、その時代に一番興味を持つであろう団塊の世代向けをターゲットにした作品となった。
舞台になっているのは1958年。
団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が10歳くらいの頃の時代設定ということになる。
現実の団塊の世代は2005年時点では60歳手前。
働いている人は、定年を目前に控えており、余生のことを考える、もしくはもう余生がはじまっているという意識かもしれない。
そんなタイミングで子ども時代を舞台にした映画が公開される。
そうすると、やはり観にいきたくなるだろう。
これはうまく考えたものだなと思う。
ノスタルジックなメロドラマで、正直いって陳腐なのだが、映像表現のわかりやすさはさすがだ。俳優陣も誇張した演技でドタバタ喜劇を盛り上げる。
NHKのドラマなどを観ていると、大げさな感情表現が目立つ。個人的にはあれが嫌なのだが、よくよく考えてみると、あれは俳優が下手というよりは、誰が観ても間違いなく情報が伝わるようになっているのだろう。そのあたりは国営放送ならではの配慮だなと思う。
本作はNHKの番組ではないのだが、演技の誇張という点で似ていると思う。
本作は山崎貴監督の出世作であるが、「ゴジラ-1.0」や「ドラえもん」にもこのわかりやすさは継承されている。観客が欲しがっている映像をよく理解している人なのだろうと思う。
山崎監督は、彼自身の個性という点ではなにをしたいのかよく見えてこない人ではあるのだが、徹底的にわかりやすさにこだわるという点において学ぶことが多い。
羨ましいけど…映画NO1
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、自転車、東京タワーなど僕たちが当たり前にあるものにいちいち感動していて微笑ましくもあり、羨ましかった。
でもその時代に戻りたいとかは別に思わないなあ。今この部屋はエアコン超涼しいし、近くにコンビニあるし
朝ドラの時代感で、ご近所付き合いが炸裂してた
やっぱりこれにも温かくていいなあと思う反面、でも面倒くせえよなあって気持ちもしっかりある
お隣さんとかから野菜もらったりすんのは嬉しいけど、町内会の飲み会とかは死んでも行きたくない。家でYouTube見てたい
結局他人の暮らしの表面的な部分を羨ましいなって見てるだけで、いざリアルに考えると怖気づいちゃうよな。哀しきかな。別に哀しいことでもないか
三流の万年筆
戦後まもない頃。みんな貧乏で、助け合ったりしていた。そんな時代の話。
上京してきて、車の会社と聞いてきたが町工場に来たことが納得いかない六子や、母に捨てられて「縁もゆかりも無い」男の家に居候する淳之介くん。
子供の顔を見たくない親なんて居ない。「捨てられた」子供たちと人情溢れる大人達という構図でみていたが、六子は母が毎月毎月手紙を送っていて、淳之介は実の父である小日向文世が演じる金持ちの男が探していた。
しかし、淳之介からすると、彼の父はやはり龍之介だ。
金持ちの息子になれる、そんなものは必要無いのだ。
一流の思い入れのない万年筆を使うよりも、三流の貧乏文士が頑張って買ってくれた万年筆の方が良い。
心温まる作品だった。また見たい。
鈴木オートの社長はなんだかんだいって茶川の事を良く思ってるし、みんなお互いに思いやっている。いい映画だった。
お金は無くても心は豊か
文化も価値観も異なっていた別世界のような過去
確かに存在した日本の戦後の風景
場所は、三田の慶應大学付近でしょうか。以前その辺りに勤めていた時の三田通りからの東京タワーの見え方にとても似ています。路面電車に乗るシーンで札の辻という停留所も出てきますし。恐らくそうなのでしょう。
銀座の和光が今と変わらぬ佇んでいますが、周囲は昭和33年の風景をかなり忠実に再現しているのでしょうね。指輪を買おうとした宝石屋さんの『天称堂』は実在する『天賞堂』のことなのでしょうね。
上野駅も当時の駅舎をとても忠実に再現していて、昔の映像を見ているかのような気分になりました。
そういった戦後の風景は勿論興味深いが、テレビへの憧れ、戦争の傷跡、集団就職、貧富の差、車社会へ移り変わる過渡期の様子、など当時の社会情勢もかなり織り込んでいて、それらがあって現代に繋がっているんだということをしみじみ考えさせられました。
辛いことが多くありつつも、みなが前を向いて歩いていて、その結果がいまの幸せな日本に繋がっているんですね。そのことを忘れないためにもこういう映画が必要なんだと思いました。
本当にこの上なく良い映画でした。
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