劇場公開日 1953年10月7日

「記録映画」ひろしま villageさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5記録映画

2020年8月16日
Androidアプリから投稿

この映画が、まだ戦争の傷跡が生々しく残る1953年の広島で、多くの被爆者を含む広島市民の協力のもと作られたということ。それだけで本当に価値のある映画だと思う。
残念ながら(戦後間もない時期、未だアメリカの大きな影響のもとにあった日本ではある意味当然予想できたことだけど)、公開当時に全国の映画館で上映はできなかったとのこと。でも、永い年月を経て改めてこの映画にスポットがあてられたこと、何よりこうした映画が作られ残されていたこと、それが本当に良かったと思う。
内容は言わずもがな。被爆者たちが本当に見たであろう光景が残されている。
そういう意味で、ある種の記録映画と言えるんじゃないかなと思う。

village