劇場公開日 2004年12月11日

「日活撮影所創業50周年記念映画らしいが、所縁の人が少ないのはこれいかに」レディ・ジョーカー ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日活撮影所創業50周年記念映画らしいが、所縁の人が少ないのはこれいかに

2020年4月24日
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鑑賞方法:映画館

高村薫の原作は未読だか、結構な長編の様子なので、どうしても省略された部分が、なんとなくわかってしまうダイジェスト感があり、サスペンスは弱めだと思うが、役者のアンサンブル的演技で、あまり気にならない位に、見事な群像劇になっている。

渡哲也兄貴の円熟した演技と存在感がホントにいい。加藤晴彦(好演!)との擬似的な親子関係などもドラマに厚みを与えていると思う。

日活撮影所創業50周年記念映画で渡哲也の映画主演作なので、個人的にはもっと当時存命の日活出身の俳優さんが出てくると期待したが、色々問題があるのか姿が見えずに、そこの面で寂しさを感じた。

そういえば、日活創立80周年記念映画で「落陽」てのも有ったが、あれも混迷した作品で馴染みのない人が多く関わっている印象だった。

ミラーズ