「迫力アクションとゴジラ無双」ゴジラ FINAL WARS GMKゴーストさんの映画レビュー(感想・評価)
迫力アクションとゴジラ無双
◯ゴジラ無双
怪獣総進撃を超える15体もの怪獣が
出演し、ゴジラと激しい戦いを
繰り広げる。造形がリニューアル
された怪獣が多く、新技・能力も
用意されているため新鮮な気持ちで
見ることができる。
◯ミュータント・X星人の迫力アクション
尾崎真一(演:松岡昌宏)、
風間勝範(演:ケイン・コスギ)などが
生身のアクションシーンを演じる。
スタントアクションも邦画にしては
本格的で見応えがある。
◯北村一輝演じるX星人
北村一輝の怪演が非常に印象に残る。
「マグロ食ってるようなのはダメだな。」
など名言多数。
◯ドンフライ演じるゴードン艦長
新轟天号の艦長。
純粋な地球人なのにやけに強いw
刀や拳を使ったアクション多数。
◯ゲスト出演多数
昭和ゴジラのレジェンドである
宝田明、水野久美をはじめとして、
過去作に出演した佐野史郎、
谷原章介、東京SOSから小美人役で
長澤まさみが出演。
◯FWゴジラ
圧倒的な強さで怪獣達を蹂躙。
大気圏外まで到達する放射熱線や、
フットワークもある格闘センスで
戦う。新轟天号からエネルギーを
受け取って放つ最強熱戦。
造形はミレゴジを格闘に
特化させたような姿。闘志溢れる瞳。
◯モンスターX/カイザーギドラ
X星人が呼び出した新怪獣。
モンスターXの状態でゴジラと
五角以上の戦いができる。
骸骨を思わせる異形の造形。
引力光線を放つ。
ゴジラとの戦いの中で進化して
カイザーギドラに変身。
反重力光線はゴジラの体を軽々と
持ち上げて、圧倒的な強さを見せる。
単体では最強の怪獣?
黒と金が混ざり合った正に皇帝を
思わせるデザイン。
◯ガイガン
地球で休眠状態で発見される。
お馴染みの鎌と胸のノコギリ。
目からのビームやワイヤー発射もあり。
さらに強化されチェンソー鎌や
手裏剣のようなものなど、
豊富な武装を持つ。
青と赤を基調としたもはや別物の
ようなかっこいいデザイン。
◯ミニラ
人間サイズで登場。
ゴジラの活躍に呼応し巨大化。
映画の最後に重要な役割を果たす。
◯既存怪獣の新規造形&新技・能力
ラドン、アンギラス、キングシーサー、
エビラ、ジラ、ヘドラ、マンダ、
カマキラス、クモンガ、モスラ
◯新轟天号
現代風のかっこいいリデザイン。
△迷走する方向性
今回はSFアクション要素が強いため、
怪獣映画の雰囲気が失われており、
他のミレニアムシリーズと比べても
異質な作品。かといって
SFアクションとして完成されているかと
言えばそうでもないため、中途半端な
印象。この頃の東宝は怪獣映画に
対する自信が無くなっていたのか?
×各怪獣の活躍が短い。
主にX星人とミュータントの
アクションパートと怪獣バトルの
パートで構成される。
当時のゴジラ最後の作品にも関わらず、
6割くらいは監督の得意なアクションで
構成されており、その結果各怪獣との
戦いがダイジェストのようになり、
ほとんどが瞬殺である。
せっかく着ぐるみのデザインが
新装された怪獣が多い中でそれが
十分に生かされないのは非常に残念。