「世界の命運を握る少女と憧れの塔」雲のむこう、約束の場所 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の命運を握る少女と憧れの塔
クリックして本文を読む
Amazon Prime Videoで鑑賞。
ノベライズは未読。
前半は夢のために飛行機を自主製作するふたりの少年と、両者が思慕を抱く少女との交流が織り成す青春模様がとにかく甘酸っぱくて、新海誠節が炸裂しているなと感心しきり。
後半は一転。ユニオンと米軍の開戦間近の中、世界の命運を握る少女を巡って少年たちが3年ぶりに再会し、変わってしまった自分たちの状況と周囲に翻弄されてしまう姿が切ない。
展開の切り替え、緩急のつけ方が素晴らしいと感じた。前半がアオハル全開だから、後半の悲しみが引き立てられる。重厚な世界観だし、緊張が徐々に高まる演出も良かった。
世界の命運を背負わされてしまった少女も不憫だが、憧れの象徴だったユニオンの塔が平行世界を転送する兵器だったことが判明し、選択を迫られる展開に胸が締めつけられた。
※修正(2024/07/05)
コメントする