「世界の命運を握る塔と少女」雲のむこう、約束の場所 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の命運を握る塔と少女
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Amazon Prime Videoで鑑賞。
ノベライズは未読です。
前半は夢のために飛行機を自主製作するふたりの少年と、両者が思慕を抱く少女との交流が織り成す青春模様が甘酸っぱくて切なくて…。新海誠節炸裂していました。
後半は一転。ユニオンと米軍の開戦間近の中、世界の命運を握る少女を巡って少年たちが3年ぶりに再会し、変わってしまった自分たちの状況と周囲に翻弄されてしまう…
ストーリーの切り替え、緩急のつけ方が素晴らしいなと思いました。前半がアオハル全開だからこそ、後半の悲しみが引き立てられる…。パラレルワールドな世界観が重厚で、次第に緊張が高まってキナ臭くなっていく演出が秀逸でした。
世界の命運を理不尽に背負わされてしまった少女も不憫でしたが、彼らの憧れの象徴みたいなものだったユニオンの塔が、平行世界を転送して来る兵器だったことが判明し、選択を迫られる展開に胸が締めつけられました。
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