「父親目線」いま、会いにゆきます とみさんの映画レビュー(感想・評価)
父親目線
鑑賞後の気持ち
登場人物の誰の目線で映画を見るかによって、この映画の感想が変わるらしい。
父親目線で観た。多分、男ならその目線以外で観ることは不可能な気がする。
「自分と一緒になったせいで澪は幸せになれなかった。」父親のこの考えに共感します。「あなたといて幸せだった」って愛する人に思われる。これが彼女、妻がいてくれる男にとって最上の幸せだと思います。そのために頑張れるし、頑張りたいです。でも、その思いと現実のギャップに苦しんでしまう。その人を愛していれば愛しているほど、現実とのギャップは大きくなる。いくらその人が幸せ、幸せだったと言ってくれても、そのまま飲み込めない。多分死ぬまで幸せにできたって思えない。だから頑張り続ける。その人が生きていればの話ですが。
妻が死んでしまったら、どうやって自分は彼女を幸せにできたって思えるのでしょう。この映画では実際に妻の口から聞くことができたため、時間が経って自分が死ぬ時にくらいなら幸せにできたって思えるかもしれませんが、実際にこういう状況になった時に、どうやって生きていけばいいかわからなくなってしまいました。
この映画を観て思ったことは、「絶対に大切な人より先に死にたい。」です。
大切な人を幸せにするために妥協を許さず頑張り続けて、死ぬ直前に俺と一緒にいて幸せだったって言ってもらいたい。って思いました。
鑑賞後の心の変化
なるべく長生きしたいって思ってたけど、大切な人よりは絶対に早く死にたいって思った。
彼女が隣にいてくれるのは当たり前じゃない。全力で幸せにする努力をする。
鑑賞後の行動の変化
俺が死ぬまでは、俺と一緒にいることが彼女にとって1番幸せだと思ってもらえるようにする。
好きなシーン
お風呂で息子に「お母さんと一緒にいられる時間を大切にしよう」って言うシーン
嫌いなシーン
陸上の大会で不正に気づかない無能な運営