「宮沢りえは菩薩となった」父と暮せば 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
宮沢りえは菩薩となった
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井上ひさし戯曲による舞台は大好きで良く見に行く。
常に【戦争】を庶民の立場から見つめ大いに笑わせながら最後は涙を絞り取られてしまう。
しかしこの原作である戯曲は読んだ時にかなり地味に感じて舞台はパスしてしまっていた。
映画を見終えて先に舞台を見無かった事に対して後悔をしても後の祭だった。
宮沢りえと原田芳雄が殆ど出ずっぱりで、セリフの一言一言が心に突き刺さって来る。
それはまるで血ヘドに塗り固まった塊をこれでもか!とばかりに画面から飛び散って来るのだ!
監督の黒木和雄は前作の『美しい夏キリシマ』が‘静’の戦争批判だとすれば今回は全編二人芝居でも‘動’と言える作品であった。
宮沢りえはこの作品で【菩薩】となった。
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