「父と暮らしたお互いの想いが、温かくも苦しくて悲しい」父と暮せば naomiさんの映画レビュー(感想・評価)
父と暮らしたお互いの想いが、温かくも苦しくて悲しい
父と娘、二人の広島弁での会話が小気味良いが、内容は原爆投下後の辛く悲しい話、相手のことを想い語られる言葉が切ない。
亡くなった父、竹造(原田芳雄)さん
生き残った娘、美津江(宮沢りえ)さん
想い人、木下(浅野忠信)さん
言葉で語られる原爆の悲惨な状況。
生き残った人の感情と現状、想いと悩み。
一瞬で形が変わってしまった硝子瓶や屋根瓦、残された物を集めて保管。
命を救ってくれた奇跡、お地蔵さん。
沢山の人が亡くなり、傷つき倒れる人達、長い間苦しみ続け、未だ残る苦悩、これから先も忘れる事は無い。
井上ひさしさんの作品。
温かい言葉と存在を失いたくない、そう強く感じた。
でも、大切なものは一瞬で奪われ、戻ることはない。
心に残る作品です。
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