「井上ひさしの戯曲に“あの日以降のやるせなさ”が甦る」父と暮せば 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
井上ひさしの戯曲に“あの日以降のやるせなさ”が甦る
雷の鳴る日、家に駆け込む娘
稲光を恐れるが父との会話に雷は遠く去る。
ふたりの温かい関係
あの日の3年後、父はその家に居た。
ふたりは普段通りか普段以上に会話をする。
秘めた恋心を持つ娘を父は心配する。
残った者、置いてきた者の想い
独り生きている娘が意地らしく
娘を残した父の切なさが悲しい
娘・宮沢りえの可憐で純真な姿
父・原田芳雄の温かい眼差し
会話の途中の表情の真実
溶けたガラス
あの日の生死
罪悪感と希望
井上ひさしの残したかったもの
それを静かな気持ちになり考える。
突然、去らなくてはいけなかった者
突然、置いていかれた者の心と姿
仕合わせの場所
やるせない日々
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