劇場公開日 2004年7月31日

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「生き残った疾しさから人を好いてはいかん」父と暮せば 重さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5生き残った疾しさから人を好いてはいかん

2024年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1948年夏、宮沢りえ扮する23歳の福吉美津江は雷の中、慌てて家に逃げ込んだ。家には原田芳雄扮する父竹造がいたのだが、原爆以来雷が恐くなったのだった。
がっぷり四つの原田芳雄と宮沢りえの親娘やり取りがいいね。原爆話の中に溶けたガラス瓶など原爆資料を織り込んで話すのはアイデアだな。でも原爆病の恐怖は大変だっただろうね。ピカの後で生き残った疾しさから人を好いてはいかんと思わせる世間の厳しさもきついね。

重