下妻物語のレビュー・感想・評価
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最高!
飽きさせない面白さ、映像も興味深い
B級ぽいのに新鮮な演出で面白い
総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 80
一歩間違えば素人感覚の下品なB級喜劇なのに、そこを踏みとどまって新鮮な感覚の面白くてお馬鹿で、それなのになんとなくおしゃれな喜劇になっている。それがジャスコで服を買ったり水野晴郎が弁当を買うだけで笑いを引き起こす。この演出は勇気ある挑戦だろう。ヤンキーもロリータ少女も出てこなくて内容は違うのだが、この不思議な感覚と雰囲気はどことなく「アメリ」にも共通している。
それに一人の世界に住んでふわふわと掴みどころのない深田恭子(ちょっと滑舌は悪い)と強引な土屋アンナの、世間からつまはじきの主演の二人の演技と存在感が非常に良くて、視聴者を引き付け退屈させなくて映画を楽しくしている。空と大地を広大に撮影し突然切り替わったり歪んだりするカメラワークも面白いし、ところどころで出てくる管野よう子の音楽もいい。
演出は異色ながら、基本は驚きの王道映画!
はまり役!!
「こう見えて感動大作」は嘘じゃない
映画の宣伝コピーにあった、「こう見えて感動大作」って言葉に嘘はありませんでした。
深田恭子と土屋アンナの二人に爆笑爆笑の連続で、お腹が痛くなるくらい笑わせておいて、最後の深田の啖呵を切るシーンではちょっとホロリとさせる。
この二人の配役は、本当にはまっていて楽しめました。
特にこのロリータファッションを着こなし、不思議感タップリの役は深キョン以外には出来ないと思います。
全体的に監督のやりたい放題とも見えるけど、これだけ楽しませてくれたらもう好きなだけやって下さい、楽しませてもらいますって感じでした。
心に染みる映画も好きですが、こうやって単純に楽しめる事も大切ですよね。(^-^)
まだ観ていない方には、是非観て頂きたいです。
中島哲也、入魂の1本
中島監督の最新作「パコと魔法の絵本」は、“策士策に溺れる”という一言に尽きて、映像ならびに演出のトリックや技巧と、肝心の物語が乖離してしまっていて、映画の世界に素直に入っていくことができなかった。これは「嫌われ松子の一生」にも、その予兆は多少あったけれども。。
でも、久々の劇場長編作であり、実質的に映画デビューと言ってもいいであろう「下妻物語」は、素直に素晴らしかったと思う。何が素晴らしいって、石橋を叩いて、それでも渡らないような作品が並ぶ東宝のラインナップの中において、テレビの観客にも通じる大衆性を残しつつも、しっかりと自分の世界観や作家性を盛り込んだ作品を撮りあげ、しかもそれがヒットしたのだから素晴らしい。他の東宝作品の興行収入に比べたら、小さい、本当に小さいヒットではあるけども、こういう映画が作ら、ヒットしたという実績は見逃せない。
役者陣もそれまでのイメージを打ち破って、監督の胸に飛び込んだ深田恭子と、鮮烈な印象を残す土屋アンナが素晴らしい。2人の熱演もあって、終盤のシーンでは思わず涙腺が緩んでしまった。こういう作品がもっと増えて、もっとヒットしてくれたらいいなぁ、と切に思う。
可愛い!楽しい!笑える!
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