劇場公開日 2004年4月17日

「【”日韓の若き高校生のスポーツを通じた恋愛に、二国間の哀しき歴史が影響を及ぼすのはオカシイよ!、彼ら、生まれてないじゃないか!】」チルソクの夏 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”日韓の若き高校生のスポーツを通じた恋愛に、二国間の哀しき歴史が影響を及ぼすのはオカシイよ!、彼ら、生まれてないじゃないか!】

2021年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 作品の存在は知ってはいたが、初見である。
  しかも、主演は上野樹里さんだと、勝手に思っていた。
  けれども、主演は水谷妃里さんという、何となく橋本愛さんに雰囲気が似ている素敵な女優さんであった・・。ー

■感想
 ・日韓の政治的な問題が長く続く中、下関と釜山が友好関係の都市であった事。そして、1970年代から、「関釜陸上競技大会」が、代々続いていた事に驚いた。

 ・その大会に出る、日韓の高校生達の姿。
 ”韓国は日本への対抗心が凄いから・・、良く分からんけど・・”
 という、言葉。
 ー 日韓の歴史の軋轢は、何時になったら、解消するのであろうか・・。ー

 ・そんな中、高跳びに出場する郁子(水谷妃里)のジャンプを観ていた安君からのアドバイス。
 ”ファイブ・センチメートル・バック”
 そして、バーをクリヤーする郁子の姿。
 ー 素晴らしいアドバイスを贈ってくれた同年代の男子は、国籍の隔たりがあっても、気になるよね!ー

 □安君の、日韓の壁を越えた郁子との”ロミオとジュリエット”シーン。
 ”イクコ、オハナシシヨウ・・”
 トイレット・ペーパーに郁子が書いた、住所。
 ー もっと、ちゃんとした紙はなかったのか!等と、突っ込みつつ、魅入られたシーンである。ー
 ”七夕知ってる?”
 ”チルソク!”

<日韓の、歴史的な負の遺産は、未来永劫続くのかもしれない。
 だが、佐々部清監督のオリジナル脚本である、今作の様な素晴らしき映画が製作され続ける事で、その負の遺産が少しでも氷解していく事を願ってしまった作品。
 安君と、郁子の十数年ぶりの邂逅のシーンは、物凄く心に沁みます・・。>

NOBU
kossyさんのコメント
2021年9月19日

この映画は映画館で観たのですが、パンフを思わず買ってしまいました。
なんとシナリオ付き!
嬉しかった~

kossy