「道徳の授業」問題のない私たち kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
道徳の授業
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「これはイジメではない」と自分の行為を正当化する澪。「私たちへの不快感に対する正当防衛」などと主張する。イジメによる自殺のニュースを見ても、「死ぬくらいの勇気があるなら歯向かっていけばいいのに」というのが持論だ。
リーダー格の立場も成績やスポーツなどでころころ変わるという脆さがある。危険だと感じた澪は麻綺を無視するように働きかけるのです。が、次の日には事態は一変、澪がいじめられるようになる。咄嗟に屋上から飛び降りようとしたとき、今までいじめていたマリアに助けられる。そうこうしているうちにイジメのターゲットがまた変わる。そして、いじめられた経験のある澪がみんなをまとめあげた・・・よかったよかった。と、揺れる心理状態もスピーディすぎるほどの描写で拍子抜け。
学校の先生(野波麻帆)がコンビニで万引きするところを見てしまった澪。家では父が再婚するなどの問題があった。そして今度は先生と澪との対決。万引き事件がかなりしこりを残してしまったのだ。先生からのイジメになる展開かと思ったら、さすがに皆は団結した後。集団パワーが勝ってしまうのだ・・・
前半のイジメ問題の取り上げ方が良かっただけに、後半の万引き事件がわけわからない。こんな開き直る先生なんていないだろうと感じたのも束の間、最後は道徳の授業で見るテレビ番組のような終わり方だった・・・ま、実話がベースだということだからしょうがないか・・・
スクール水着の沢尻エリカ。他の生徒たちの水着姿も眩しいという、ロリコン趣味の映画だったとも言える。
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