「ドラえもんとの約束を覚えているか。」映画ドラえもん のび太と雲の王国 0k0さんの映画レビュー(感想・評価)
ドラえもんとの約束を覚えているか。
大山ドラで育った世代なので…45周年記念のリバイバル上映、とても楽しみにしていました。リバイバル作品選挙の時、どれが一番だとか選べないな…と思って投票出来なかった。
子供に分かりやすく、環境問題について考え、これからどうするかを意識させるすごい映画だった。
ノア計画が実行された10日後の未来を見た時は子供ながらに怖かったのを覚えている。このままじゃダメなんだと思った。
そんななか最後のドラえもんの「約束だよ」はすごいくる。守らなきゃ…!と思うし、この映画を当時観ていた子供が今大きくなって、環境問題について地上人として手を取り合って活動していることを考えると、本当、子供の頃の作品の影響って大きいな…と思う。
大人になった今でもドラえもんの「約束だよ」はじぃんとくるもん。映画を観ている子供に向かって、笑顔で言うドラえもん。私たちはドラえもんと約束をしたのだ。
あと伏線ね、ちゃんとあるんだもんね。王国で行方知れずになった男の子を誘い出すためのあのご飯の匂いのするひみつ道具とか。ママが弄るどこでもドアとか。「植物星の環境大使が来てる」とか。最序盤で遭難している親子三人、密猟する男ども。なんだこいつら?とはそりゃ思う。
ドラえもんがガスタンクに特攻するところも泣いた。ドラえもんの責任とか、のび太達の悲しみとか、そういうのどちらもわかるようになったからか、余計泣けてきた。ドラえもんは、立派な先導者だと思う。
自分の記憶が正しければ、過去に出てきたキャラクターを映画に出すってドラえもん映画で他にない?よっぽどそのシナリオも思い入れがあったんだろうなぁ。いつか観たいな、お恥ずかしながら観たことはない。
木であるキー坊が、ロボットであるドラえもんを治すって素晴らしいなと思いました。自然と科学は手を取り合える。
そんでもって、やはり声優陣のことを考えるとそれでも泣いてた。ドラえもんをはじめ、もうしずかちゃん以外亡くなってますもんね…でもこうやって、作品の中で生きていくのかと救われました。永遠のさよならじゃないって、素敵じゃないか。
あと子供の頃の映画って、観ていて結構くるものがありますね。大人になって今の自分の状況と当時の純粋だった子供の頃を思い浮かべて、色々泣きそうになった。
私はドラえもんとの約束を守れるのだろうか。
色々考えさせられる映画でした。流石名作。