劇場公開日 1982年3月13日

「大山のぶ代さんを偲んで」映画ドラえもん のび太の大魔境 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大山のぶ代さんを偲んで

2024年10月13日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

大山のぶ代
2024年9月29日老衰のため東京都の病院にて90歳で他界
個性的な声のためか虐められたが母の勧めで声を生かした放送部や演劇の道へ
趣味はアーケードゲーム「アルカノイド」の他に麻雀とゴルフ
煙草は一日二箱
夫・砂川啓介氏とは64年に結婚し長く連れ添ったが17年に死別
第一子第二子ともに早くに亡くしそれ以降子供はいない

1982年の作品
過去数回鑑賞

監督は『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』の西牧秀夫
脚本は『映画ドラえもん のび太の恐竜』『怪物くん 怪物ランドへの招待』『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』
『映画ドラえもん のび太の魔界大冒険』『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』『映画ドラえもん のび太と鉄人兵団』『映画ドラえもん のび太と竜の騎士』の藤子不二雄

舞台はアフリカのコンゴ
太古の昔に自然の力で人間の世界と隔てられ独自の進化を遂げヒト化した犬が治めるバウワンコ王国の権力争い

粗筋
人類未到の秘境を探してこいとのび太に無茶ぶりする冒険好きのジャイアン
のび太に泣きつかれしぶしぶ引き受けたドラえもん
自家用人工衛星(さすが22世紀)を打ち上げとりあえずアフリカのコンゴ付近を探索する
そんな最中に異例の形で野比家で野良犬を飼うことが許されのび太は「ペコ」と名付けた
衛生写真で犬のような人のような石像をコンゴのジャングルの中で発見
さっそく謎の石像を目指してジャイアン探検隊は冒険の旅に出発

出木杉劇場版初登場
出てない印象だがチョイ役で今後度々登場する

100キロの距離を歩くなんてとんでもない
しかもジャングルの未舗装
歩くのは小学生の子供たち
ドラえもんがいるとはいえ無謀である
僕なんて20代後半に終電に乗り遅れ東京ドーム近辺から当時住んでいた志村三丁目駅付近のマンションまで歩いたが着いたときはヘトヘトだった

怪力を出せる手袋をつけてゴリラを退治する源静香だがなにもそこまでやらなくても
ゴリラがかわいそう

ペコが正体を明かしバウワンコ王国登場という急展開は始まってから1時間くらい残り30分あまり
子供でも飽きさせない構成

10人の外国人という設定はたしかにややこしい

作品の出来はいいが西牧監督はドラえもんの世界観を理解できていないから次回作からは監督を変えてほしいとシンエイ動画に注文した藤子・F・不二雄先生
具体的に何が気に食わなかったのかわからない
それはともかく原作者はアニメ化や実写化においてこれくらい積極的に参加しないといけない
アニメ化実写化はノータッチで漫画制作に打ち込むという方針であとから映像作品を観たら不満をネットにぶち上げ大騒ぎになったら責任を感じ自殺するなんてやっぱり間違っているよ
削除バカには理解できないかもしれないけど彼女が最後にとった行動はやっぱり正しくないよ
ヤフコメ民の多数派意見なんてまあ大体において共感できない

声の配役
ドラえもんに大山のぶ代
のび太に小原乃梨子
ジャイアンにたてかべ和也
スネ夫に肝付兼太
しずかに野村道子
のび太のパパに加藤正之
のび太のママに千々松幸子
出木杉に白川澄子
のび太にペコと名付けられた野良犬だが実はバウワンコ王国の王子のクンタックに清水マリ
バウワンコ王国の幼い犬のチッポに杉山佳寿子
バウワンコ108世の親衛隊長だった戦士のブルススに村瀬正彦
バウワンコ王国の王女でペコの婚約者のスピアナ姫に栗葉子
バウワンコ王国の大臣で王国支配の野心に燃える策謀家のダブランダーに滝口順平
ダブランダーに仕える科学者のコスに永井一郎
ダブランダーの親衛隊長を務める隻眼の戦士のサベールに柴田秀勝
スピアナ姫の世話係をしている年配の侍女に麻生美代子
アフリカのコンゴ盆地奥地のジャングルにある村の長に田中康郎
兵士に二又一成
兵士に島田敏
兵士に郷里大輔
兵士に佐藤正治
兵士に松岡文雄

野川新栄