空飛ぶゆうれい船のレビュー・感想・評価
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本来のSFとは警鐘を鳴らすもの
個人評価:3.7
本来のテーマに立ち帰った近未来SF。
SFの設定をただのステージとして使わず、警鐘を鳴らす題材として使う。
こんな悲惨な未来が来ない様にする。世の中に伝えるテーマとして、それが本来のSFのあるべき姿かもしれかい。
若かりし宮崎駿も参加している名作。時折見せる芝居にその片鱗も感じさせる。
まさに大人のアニメ映画
何重にも重なる悪に、立ち向かうイノセント。
ラスト、船で未来へと立ち向かっていく様子は、よくある名作映画でのワンシーンのよう。
昔のアニメらしく、違和感のある編集やセリフ回しも、観ていて面白い。SF描写はさすがとしかいいようがない。
ボアジュースだけは飲みたくない。
『空飛ぶゆうれい船』鑑賞。
*声の出演*
野沢雅子
*感想*
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします!
2020年、最初の映画はアニメ!
アニメといっても60分ぐらいの古いアニメで、しかも以前から気になってた作品でもあったので、鑑賞しました!(^^)
感想は、まぁまぁ面白かった。黒幕にたどり着くまでがあっさりしてて少し残念だったけど、ボアジュースが怖かったw
宣伝は良かったけど、僕は飲みたくないな~w
街中に鉄人ロボットのような巨人やカニといった奴らが現れて迫力はありました。
戦車が普通に一般市民の車を平然とぶち壊すシーンは思わず「え?」って言っちゃいました(笑)
内容の方は、ややヘビーでしたが、国家の陰謀が絡み、主人公の背景が描かれてたし、テンポも凄く良かった。主人公、ガイコツ船長や主人公のワンちゃん、ヒロインなど、みんな個性的でした!
かなり前の映画でしたが、サクッとしてて良かったです。(^^)
作り手がやりたいことやりました!ってのが伝わってくる
色んなジャンルがごちゃまぜになってて面白い作品。
巨大ロボットが暴れだしたのには笑った。
最後はテンプレ的展開で(公開当時はどうか分かりませんが)やや尻すぼみ感あるけど綺麗に纏まってて悪くない。
時代背景を捉えた名作
映像的には現代の日本アニメ映画は勿論、当時の外国アニメ映画にも比較にならないものだが、内容は当時の米ソ冷戦・ベトナム戦争・産官複合体・食品公害といった社会情勢を捉えて子供にもわかりやすく脚色した名作。戦争はマッチポンプではないかという指摘は現代にも通じるものがある。
宮崎駿がアニメーターとして参加しており後の作品に通じる演出があったり、庵野秀明に多大な影響を与えた作品であり「ふしぎの海のナディア」にはほぼそのまんまではないかと思われるシーンがあったりするのも魅力。
社会風刺
ひと昔前の子供向け作品だけあって、無理のある描写やベタ過ぎる展開などもあるが、それはご愛嬌。
金儲けのための軍備強化、武器輸出、危険な食品、メディアによるイメージ操作、無関心層など、現代の日本のことを描いているのかと思うような社会風刺の描写の数々に、
多くの若者の政治への無関心、政治家や大企業にいいようにやられている昨今の日本の社会状況が、何十年前から全く進歩がないと思わざるを得ない。
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