「耳に残る陽気なCM。心を削ってくる雪だるま。」映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 showさんの映画レビュー(感想・評価)
耳に残る陽気なCM。心を削ってくる雪だるま。
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劇場版クレヨンしんちゃん第4作目。
陽気な劇中CMと相反して、サイコホラーになっている。
この映画一番の見所は、雪だるまがしんちゃんに接近するシーンだと思う。
雪だるまは幼稚園に先生としてやってくる。
雪だるまは気さくなキャラクターを演じて、周りの信頼を得ていくのだ。
最初はしんちゃんも雪だるまのことを好いているが、怪しいと気づき周りの友達に知らせる。
だが誰もしんちゃんの言うことを信じない。
とうとう雪だるまは、野原家にもやってくる。
気さくな雪だるまを、みさえとひろしは信頼する。
もはやしんちゃんが「雪だるまは悪いやつだ」と言ったところで、誰も1人信じない。
『しんちゃんだけが雪だるまを悪者だと知っている。
だが誰もしんちゃんのいうことを信じない(まさおは役に立たないからノーカン)』
この構図がとても面白い。
子供向けの映画でサイコホラーをやるとは。
当時の子供達は震え上がったであろう。
そのあとひろしとみさえは捕まり、人形と入れ替えられる。
そしてしんちゃんはリラックスしている入浴中に、人形のひろしとみさえに襲われる。
なんて恐ろしいんだ。自分が子供だったらビビりまくってる。
所々の映像、というか映し方も恐怖を煽る。
例えば、しんちゃんが幼稚園のバスを待っているシーン。
うまく言葉で表現できないが、視界が狭いゆえの恐怖みたいな感じだ。
怖い怖いで視聴者を惹きつけるが、これはしんちゃんの映画。最後はギャグで締める。
だから子供も安心して観ることができる。
面白い映画だった。
今度は子供と一緒に観たい。
どんな反応をするのか楽しみだ。
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