「只そこに在るもの」センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソンの贈りもの 森のエテコウさんの映画レビュー(感想・評価)
只そこに在るもの
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レイチェル カーソンの晩年のエッセイを、訳者の上遠 恵子氏が作品の舞台を訪れ、四季の移ろいの中で朗読するドキュメンタリー。
米国メイン州という未知の土地の風景が写し出され、文章をイメージ化する助けとなる。
色調を押さえた映像に、画面を通してマイナスイオンを感じるほど癒される。
原作者は、海洋生物学者であったが、自然の営みに畏敬と驚きを感じるセンスは、科学者だけではなく万人のもので、幼少からそのセンスを育まれることは、人生を通して精神を輝かせる上で大切なことと語る。
海のきらめき、森の豊かさ、鳥のさえずり、風のささやき…全てが命の鼓動であり、生と死が循環する自然の営みこそ尊く意味があるという。
日常に追われ忘れがちな、只そこに在るものの美しさを思い起こさせてくれる映像作品。
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