ジョゼと虎と魚たち(2003)のレビュー・感想・評価
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祝アニメ化
「いつか貴女はあの男を愛さなくなるだろう」とベルナールは静かに言った。
「そして、いつか僕もまた貴女を愛さなくなるだろう…。我々はまたもや孤独になる、それでも同じことなのだ…。其処に、また流れ去った一年の月日があるだけなのだ…」
「ええ、解ってるわ…」とジョゼが言った。
2001年から2010年の邦画ベスト10(あくまで個人の感想)
30ページほどの短編なのにいまだ原作未読
たぶん田辺聖子の顔があまり好きじゃないからだろう
2003年公開当時地元の映画館で観たしDVDなどで何度も観ました
これは傑作です
バリアフリーラブストーリー
バリバラなんかよりこっちの方が圧倒的に面白い
あんなもの嫌味でとんがっているだけだがこれは違う
プレイボーイの陽キャの大学生と身体障害者で歩けず隠れるように暮らす読書好きな陰キャの甘く切ない恋愛物語
妻夫木演じる恒夫の思い出話から始まりワクワクさせてからの雀荘
大阪丸出し
爽やかさゼロ
純愛ラブストーリーじゃなくてコテコテのコメディーかよと掴みはOK
ヌードがバンバン出る
濃厚なキスシーンもある
こんなにキスしていたこと忘れていたわ妻夫木と上野
だいたいにして親の助言が必要ってどう助言すればいいんだよ
親の立場なら絶対イヤ
関西人の役を関東出身の役者が演じることが多いがこの作品は池脇千鶴上野樹里江口のりこが関西人
なんや文句あっか
福岡出身の妻夫木くんは関西人の役ではなく他所の地域から関西の大学に進学したんだろう
「しちょる」だから広島かな
関西弁に関してはいちいちうるさい関西人の映画ファンも満足だろう
僕は方言のリアルさとか映画やドラマに求めてないけどね
それは重要だと全く感じないから
公開当時から一番印象に残っているのは江口のりこの擬似フェラ
この映画はエロいかもしれないが全体的には下品ではない
下品なのはこのシーンだけ
当たり前だけど妻夫木池脇上野江口みんな若い
当時の上野樹里は昔の石原さとみ同様に都会的とはいえず全く垢抜けていない
新井浩文も出ていた
新井浩文すごい髪型で役としてだいぶ仕上がっている
元俳優なんて切ないわ
「ほんまに帰る気か・・・帰れ。帰れと言われて帰るような奴ははよ帰れ。帰れ」
声に出して読みたい日本語
2001年から2010年の邦画No. 1の名場面
っていうか言うほど池脇千鶴のオッパイ小さいか?
大きくはないけどあれだけあれば十分だろ
巨乳美少女アニメ好きのオタクあんちゃんとは共感できない
池脇と上野がビンタしあうシーンもいいね
車椅子ではなくおんぶするシーンも良かった
パーキングエリアも海も
多目的トイレのシーンも良かった
記念撮影なのに笑顔じゃないジョゼが最高
結局はバッドエンド?
やっぱり身体障害者は重かったのか?
いや違うと思いたい
上野に見つめられながら妻夫木が泣くシーンもスクリーンからジョゼが消えるラストシーンも印象的
それにしても「こわれもの」って酷いね・・・
あの扱いは怒りを通り越して悲しいわ
あとなんで大阪出身だからって池脇は吉本なんだろう
騙されたのかな
ちゃんと契約してるんだろうか
17年前より生きやすい世の中になっただろうか?
前から気になっていたけれどなかなか観る機会の無かった本作をやっと鑑賞。
評判通りの良作でした。
『万引き家族』や『37セカンズ』を鑑賞済みの立場から観ると、2003年のこの作品の先見性と普遍性に驚かされます。
・事情はそれぞれだが、養育してくれる親のいない子どもたちがいること。
・身内の障害を世間様に申し訳ないと考えてしまう保護者に育てられる子どもがいること。
・同情なんかじゃない、本当に相手のことが好きなんだという無垢な気持ちにウソはない若者。
・ウソではないが、二人だけの世界と、世間という世の中が混じり合うことで生じるさまざまな葛藤と立ち向かうのは、若者ひとりには荷が重すぎて、最後は逃げてしまう。
・冷静に考えれば、そこで生まれる葛藤の大半は若者ひとりの問題ではなく、社会全体の責任で支えるべき問題のはずなのだが、若者は自分の弱さや卑劣さこそが原因であると自分を責めてしまい、深く傷つき、後悔することになる。
生きにくい環境で暮らしている人たちを応援するのに、個人でできることは財力のある篤志家でもない限りほとんどないかもしれません。では今の社会全体は17年前より生きやすくなったのかと考えると、少なくとも格差は広がり、メンタルを病む人が増えている現実をみると、否定的にしかなれません。社会の一員として自分が出来ることを考えることだけは
続けていこうと思います。
世間が見ないことにしている現実や存在にスポットを当てた『万引き家族』。
障害を持つ者との関わり方について、特別なことではなく、誰にでもある遠慮や後ろめたさや普通でいいんだという気づきを与えてくれた『37セカンズ』。
それらの要素が、主要な登場人物はあのコワイおばあちゃんを入れて4人だけなのに見事に映し出されています。
女は強いし分かってる
ジョゼが女らしいなと思った。
ドライブのシーンで、この人怯んでるんだな、と分かってるけどいつも通りの素ぶりをするところとか、恒夫に帰れ!と怒鳴っておきながらも、そばにいてほしいと泣き崩れるところとか。最後は1人で車椅子に乗って爽快に走りながらも自分の家(海の底)で1人でご飯を作るところとか。女の強さみたいなものを感じた。
本気で好きで、おんぶはできても人生は背負えない覚悟の薄い若い男とか、何ともリアルで現実的。
切なくて甘い。
切なくて甘い、若かりし頃の普通の恋愛。
ただ一つ普通じゃない所があるとすれば、ジョゼが障害者で家族がいないと言うこと。
主人公2人の演技がとても素晴らしかった。
理想と現実って違う、難しい。恒夫を責めたくなる気持ちも理解できるし、恒夫の気持ちも理解できる。
その狭間の感情で、余計に切ない。
ただ、恒夫と出会う前のこの年齢まで車椅子を使わないジョゼには少し疑問符が浮かぶが、それは映画の設定だから仕方ない。
タイトルなし(ネタバレ)
人間味に溢れてる話だったなぁ。
現実的というか、なんというか。
映画好きな人ならきっとこれは納得する終わり方で、ハッピーエンドじゃなくても、それぞれに未来がある終わり方なのかなと捉えるような気がする。
普通の人の感覚だと、軽い男が乗り換えていくだけのような薄っぺらい話だなぁと思うかな。
ハッピーエンド
だと思ってるんです私。
初めて恋を知って。
だけど人生をともにできるほどまだ大人にはなれなくて。
サヨナラを選んだけどそんな自分が不甲斐なくて泣くラストが好きです。
これで終わりじゃないのかなって。いつか大人になったら迎えに行けるんじゃないかなんて想像したりして。
ジョゼはジョゼで出会えたことできちんと外に出て一人で生きていくことを始めたから、彼女もこれから大人になるんだなって。大人になった二人がもう一度出会えますようにっていつも思います。
大学生の恋愛
桐島部活やめるってよ、で出てきた作品。前々から気になってたのでレンタル。
こういう淡々とした、日常系映画はたいてい眠くなるんだけど、すごい引き込まれて、飽きずに見れた。
めちゃくちゃ言い表しづらい感情が残る。切ないというかなんというか。てっきり、ジョゼと恒夫は結ばれるのかと。普通の映画ならそうなるところを、リアルに描いてる。
ラストで恒夫が号泣するシーンは、きっと男なら、このなんとも言えない気持ちがわかると思う。別れた理由は僕が逃げたから。別れても友達になれる女の子はいるけど、ジョゼは違う。きっと二度と会わないだろう。沁みる。
これはもう一回見たい映画。
感動はできなかった。
感動はできなかったし、感情移入しにくい。
もどかしさに苛々する。
好きな作品ではない。
もう少し理解したくて小説版も読んだが、やはり悲しい。
苦手な部類の作品。
だけど、色々と考えさせられるし深い作品だと思う。
終わり方が所謂ハッピーエンドからは遠く、スッキリしないが、そんな恋愛やそんな交流って有るんだろうなと思った。
別れた後にジョゼを気にしてるという情景は、思い出すと悲しい。
が、それも儚くて美しいものかも知れない。
観ていて救いになったのは、二人で動物園にデートに行ってジョゼの虎の様子に怯えながらも楽しそうにしている様子や、海での楽しそうにしている様子が描かれてあったところ。
恒夫と出会わなければ、外の世界を知らぬままだったかも。
ジョゼを選ばずに大学の彼女を選んでしまった恒夫に対して、苛々した。
しかし、若い余りにジョゼの存在を背負えなかったのだろうなと思える。
ただ、それまでに接してきたことが、彼に出来る最大のことだったのだろう。
多分、ジョゼも解っていたかも知れない。
解っていたからこその最後のあの姿だろう。
池脇千鶴は、とにかく演技が良かった。
やはりこの映画は苦手なままだが、ジョゼの魅力を引き出していたように思う。
良かった
2人は一緒に幸せになる思っていたからラストには少しショックを受けた。妻夫木聡に「男やったら幸せにしろよー!」と言いたくなってしまう。自分がまだ子供だからかもしれない。
心に残る映画だった。
妻夫木聡も池脇千鶴もさすが演技が上手かった。
がっかりげっそり
「メゾン・ド・ヒミコ」を観てこちらも鑑賞。
久しぶりに嫌悪感をもよおす映画を見た!
なんなんだあのラストは??全部台無しじゃん!
ネタバレだけど、呑気な大学生が波風立てなくていいところに波風立てるだけ立てて無責任に放り出した癖に懐かしそうに昔の写真とか眺めて回想しやがる話。
なんなの?何がしたかったの?
恋愛の行く末をもうちょっと予測できなかったの?
確かに、ジョゼの表情を見ていたら全く波風立たないよりは立てたほうがよかったのかもしれない。
そこがこの映画の唯一の救い。
いろんな経験ができたわけだし、最後は恒夫に出会う前よりずっと前向きに生きているようだった。
にしたって、やっぱ妻夫木お前いい加減にせーよ!!!って感じ。
幸治に、いや新井浩文に謝れ!
上野樹里も元々あんまり好きじゃないし、余計に嫌な気分になるラストだった~~~
母は強し
なんかいまいちピンとこない大学生恒夫と、強い芯を持つ女性ジョゼとの違いがとてもリアルな恋愛映画でした。
とにかく恒夫が流されがちでダメな男でしたね。大学で気になる娘(上野樹里)がいるのに、ジョゼに手をだしてみたり。かと思いきや上野樹里に寄っていってみたり。
最終的にに結婚まで考えたジョゼとの人生のプレッシャーに負け、上野樹里に落ち着くところは最高に情けないです。
ただ彼を強く責められないところは、男である自分にも似たようなものを感じるからでしょうか。
一方残されたジョゼが相変わらず淡々と一人で生きていくシーンは、強いなー!と唸ってしまいました。
いやあリアル。
あとオーディオコメンタリーが面白かったです。
三度目の涙
三度鑑賞。
一度目は自分はまだこどもでした。
二度目はただ悲しいはなしでした。
三度目は号泣でした。
大人になるにつれて、
受け止め方が自分の中で変わった、印象的な作品です。
ジョゼ可哀想、、、って思ってたのに
たくましく走る姿をみて、
清々しくなり、ああ女性って強いな、
生きて行けるな、と思った
ふたりの時間がジョゼの人生の幸せ
ジョゼに恋ができて本当によかった。でも、本当はジョゼが結婚して、ふつーの人が考えるような幸せを得ることができたら、、、すべてずっと前から分かっていてジョゼはそれでも瞬間の幸せを選んで、そこで人生を終わりにしたのかな。そりゃあ誰でも幸せになりたいよな。
やっぱり好きだわ。ジョゼ。
2003年の公開時にはど田舎の大学生だったので劇場では観られなかったこの映画。
くるり好きだったので、行きたかったんですが、都会が怖くて…
すでにDVDで観てはいますが、スクリーンで観る機会を得ていそいそといってきました。
再々鑑賞位かとおもいますが、何せだいぶん前なので、細かいところはこうやったっけ?そやったっけ?と、今更ながらの発見がありました。
10年前だと絶対気づかなかった事は、
ライセンスが二人ともちょい役ででてる事、
雀荘でツネオに代打ち頼む人が朝ドラのごちそうさんの馬すけさんやという事
ですね!
田辺聖子スキーでもあるので、原作小説も読んでますが、原作が短編だからか、よい翻案と思います。今でも。
ジョゼは恋が終わることを知りながら、その刹那を噛み締めていたのですよね、ツネオが一生自分を背負うなんて無理ってわかっているから。ツネオはいたって普通の普通の青年だから、普通を超えて愛するとか、できないってわかってたんよね。
お魚の館でのジョゼのつぶやきに、やはり今でも泣いてしまうのです。
電動車椅子を走らせるジョゼが何を思っていたのかなぁ。
繰り返し、何度も観ています
何度観ても、いつ観ても、その度になにか与えてくれる映画。いままで観てきた邦画のなかで、この映画が一番すきです。
「いつかあなたはあの男を愛さなくなるだろうとベルナールは静かに言った。そして、いつか僕もまた、あなたを愛さなくなるだろう。我々は、またもや孤独になる。」
泣き崩れる妻夫木
男の為のラストと女の為の其れと、二つ用意してあり、泣き崩れる妻夫木と電動車椅子で滑走する池脇。やっぱり映画は脚本なんだなと確認させてくれた。読みたくなったサガンの一年ののち、絶対でやんの。探すのに苦労してしまった。
池脇千鶴の演技が光る、軽薄そうに見えて真面目なせつない話
総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
最初はのりが軽いしエッチだし軽薄な感じも含んだいまどきの喜劇なのかと思っていたが、これがなかなかどうして良い作品だった。妻夫木聡はまあまあ、上野樹里は今回はそれほど目立たないが、障害者として風変わりな人生を歩んだジョゼ役の池脇千鶴の演技はとても良かった。若くして彼女がこの映画で裸体をさらしたということは聞いていたので、ちょっとした色物かという思い込みもあったのだが、不真面目に見えて真面目なせつない話だった。
祖母が死んで天涯孤独になったと思われる彼女が、強がりながらも堪え切れずに遂に本音を出して2人の気持ちが通じ合う。家庭の恥と思われて世間から隔離された人生を過ごしてきて生活の不安もあって家族も友達もなくて孤独な障害者が、人を食ったような態度で明るく強く振る舞い続けられなくなる瞬間に素直さが出る。一生ないかもと思っていた好きな人と虎を見に行くことが出来て、浜辺で好きな彼に背負ってもらい密着して堂々と甘えてはしゃぎ、だけどホテルでは幸せの中で暗闇の冷たい深海の底に沈む迷子の貝殻に過ぎない自分を悟る。
それは将来の不安というよりも、もう近い未来に訪れる現実であり覚悟である。車椅子があれば彼は楽でも彼女は背負ってはもらえないし、人生初の旅行中にトンネルの中で車内でいちいち色の変わる様子に驚く彼女と彼との間には溝がある。彼の両親に会うこともなかった。
彼女は全てわかっていたのだろう。結局二人は住んできた世界と住む世界とが違いすぎた。いくら理由をつけて言い訳をしてみても、彼の心の底ではそんな彼女が重荷になっていた。明るい浜辺と深海のホテルとの対比が、感情だけでは乗り越えられなかった現実を示唆して、突然泣き出す彼に罪悪感と切なさとやるせなさが残った。
だけど暗さ一辺倒だけではなくて、冷たい潮風に晒された時のようになんとなく不幸を自嘲気味に笑い飛ばすような、彼女のささやかなしたたかさが最後に見られたのは辛いけれど滑稽さもあってかすかな救いだった。そんなこんなでも、安直なお目出度い話にしなかったのは良い。
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