東京ゴッドファーザーズのレビュー・感想・評価
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カラフルな生き方とは。
ホームレスが主人公の映画なんて、そうそうないなぁと思いながら観た。
今敏監督の最高傑作だろう。人間っていいな、と思えた映画。みんな、様々な事情を抱えて生きている。生きていく中で、抱えてしまう事情がある。
悪気は一切なかったのに、人を傷つけたり、人の道から外れてしまったり、人生は無慈悲なものだと思い知らされながらも、前を向いて生きていけば、喜びに出逢え、最良の友に出逢えたりする。
人は何かを守り抜こうとしたときに、持ち得る限りの力を発揮する。それが自分のため、とかではなくて。でも、結果的に自分のためにもなるんですけどね。
今敏監督が、アニメーションとしてこだわった東京の街の魅せ方や人物描写を含めて、最高にカラフルな作品でした。
独特なアニメ映画を手がける今敏氏の監督作品
『妄想代理人』『パプリカ』『パーフェクトブルー』など、独特なアニメ映画を手がける今敏氏の監督作品にしては、割と見やすい部類に入ると思います。
この監督の作品はなかなか理解するのに苦労するというか、実際に理解できているかわかりませんが、本作についてはかなり素直に観れたように思います。
映像もお話も声優も全て素晴らしかった。 それぞれのキャラがワケアリ...
映像もお話も声優も全て素晴らしかった。
それぞれのキャラがワケアリで合わせる顔がないと思っている相手に会うシーンが見どころ。
後半から最後までのドタバタしたところもアニメならではのみせかたでよかった。
古い映画の「三人の名付親」から着想を得た作品というが、誰も死なずハッピーエンドに仕上げているところが良い。奇跡も感じた。
ハッピーエンド
ホームレス3人組がクリスマスに拾ってしまった赤ん坊の母親探すために東京中を駆け回るコミカルでハートフルでリアルだけどあり得ない奇跡の物語。
やたらリアルな作画で少し手出しづらかったけどずっと観たかった作品。池袋新文芸坐の今敏オールナイトで鑑賞。
家族を失ったギン、元から家族を知らないハナ、家族から自ら離れてしまったことを後悔しているミユキといった家族という存在に強い思い入れがある3人組がお互いの距離感を計りながら行動する様子はすごく良かった。
そんで何よりすごく面白い!3人が乗り込んだ電車の乗客のリアルな反応やオヤジ狩りなどいいのかこれってくらいのブラックユーモアに加え、893やらオカマやら何人かわからない海外マフィアやら道中出会う人間が大体濃い笑。主人公3人組も十分な濃さだがそれを上回る濃さ笑。
キャラクターの魅力が溢れているのは何よりも良い点だけどもう一つオールハッピーエンドなのがすごく良い!
まさに聖なる夜の奇跡の物語!毎年のクリスマスムービーが決まった!毎年1人でこれ観て過ごすようなクリスマスにならないようにはしたい!笑
ギャグを混ぜてるのはいいんですが、TVアニメの「妄想代理人」のよう...
ギャグを混ぜてるのはいいんですが、TVアニメの「妄想代理人」のような見せ方の面白さもあまり感じられず・・・。
本当にあの今敏監督作品なのかという感じで、良さが出てなかったです。
冷たい中に暖かさもあるような絶妙な色設定。これが日本の年末なんだよ...
冷たい中に暖かさもあるような絶妙な色設定。これが日本の年末なんだよね。冬になると観たくなる映画。
イケメンも美少女も出てこない、オッサンでしかもホームレスが主人公のアニメとかもっとあってもいいと思う。
面白い!
色んな奇跡が組み合わさって最後はハッピーになる、
ほっこりする映画でした!いやーパーフェクトブルーの監督の作品とは思えないすね笑
あっちはめっちゃゾッとしますけどこっちは楽しいので見る価値ありますね!
今敏ワールド最高!
今まで見たマッドハウスの映画「パプリカ」「パーフェクトブルー」「千年女優」
3作品と比べてもこれが一番面白い!
上記の3作品にはよく分からないシーンがあったがこの映画はわかりやすい!
捨て子の親探しで奔走する3人の姿はバラバラになりながらもとてもいいものだった。
オチは全然読めない!
赤ちゃんの周りには奇跡が集まってくるんだと思う。
ホームレス3人が赤ちゃんを拾ったことから始まる、クリスマスから大晦日にかけての奇跡の物語。
確信犯的ご都合主義です。
奇跡に次ぐ奇跡が起こります。
けど、起こったっていいじゃないか。
きっと赤ちゃんの周りには、沢山の奇跡が集まってくるんだよ!
アニメは好んでは観ないので、お勧めされなければスルーだったと思います。
てか、声優の2人(江守徹さん&梅垣義明さん)が素晴らしくて、アニメっていうのを忘れる。
でもこの3人には、幸せになって欲しいなぁ。
あったかいんだぁ
ホームレス、捨て子とかかなりヘビーになりがちなテーマだけど、愉快でとても表情豊かな主人公3人のドタバタ珍道中って感じに仕上がってて、温かくなる。
終盤にかけてそれこそ奇跡が重なるけど、そこまで違和感を持たずにサクッと最後まで観れたので、良かったっす。
ミユキが服脱ぐと意外とデブなのも良い。
泣いて笑って
泣いて笑って忙しかったです。
主人公の3人がとても良かった。
物語が進むごとに、赤ちゃんや3人の今までが上手に見えてくる。
真っ黒な現代社会の悲しさも含みつつ、人の繋がりっていいなあって思う作品です。
それにしても、オカマの動作、口調がすごく繊細で上手いです。
テンポの良さが楽しい作品。
テレビで何度か見ていることもあるのですが、改めて見ていて。
OPの流れもかっこいいのですが、何より話のテンポの良さや、様々なところに散りばめられたセリフやモノが後々つながっていく様は気持ちがいい。
終盤のミユキの成長を表す演出となるシーン。
「あーうまいなぁ」と思いながら、ラストに繋がります。
こんな素晴らしいアニメこそ、海外に誇れる日本のアニメ文化であり、そしてアニメにとらわれずそれは映画や演劇にも通じるものがあるのではないかと、思う。
今敏監督の新作がもう見ることが出来ないとなると、切ないなぁと思いつつ鑑賞。
イロイロなところにある、様々な小ネタや伏線となる小道具、仕草を見ていると、何度でも楽しめる作品だと思います。
テンポのよい展開に、笑ったり、泣いたり、感動したり。内容もアニメも、本当に素晴らしい。
「ワガシネマ」、
今回ご紹介するのは、
映画「東京ゴッドファーザーズ」。
2003年公開された日本映画です。
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ギンちゃん(自称・元競輪選手)、ハナちゃん(元ドラァグ・クイーン)、
ミユキ(家出少女)。
新宿の公園で、ホームレスとして、クリスマスイブを迎えていた。
3人ともホームレス歴は長く、この日も、いつもと変わらぬ夜が、
過ぎ去っていくかのように思えた。
ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに
出かけた3人の耳に、赤ちゃんの泣き声が。
見捨てることができず、赤ちゃんに「清子」と名付け、自分で育てると
言い張るハナちゃんを説得し、3人は清子の実の親探しに出かける。
その行く先々で、騒動が巻き起こる。が、その騒動一つひとつが、
人と人とを結びつけるドラマにつながっていく。
何も話さない1人の赤ちゃんによって、その一つひとつの騒動は、
やがて奇跡へとつながっていく。
幾度か繰り返されるどんでん返し。最後は、感動と驚きの結末が、
待っている。
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登場人物一人ひとりに、それぞれ人に言えない過去があり、また
人に言えない苦しみがありました。
3人とも、ホームレス歴が長いのに、そのそれぞれの境遇については、
この赤ちゃんが登場するまでは全く知りもせず知ろうともしません。
赤ちゃんの親を探す中、様々な事件に巻き込まれ、また様々な出来事に
遭遇します。
その一つひとつの出来事に、それぞれにとってのつながりがあり、
偶然ではありながらも、必然のことだったようにも思えます。
そんな出来事に彼らをつなげたのは、一人の赤ちゃん。
映画ではありますが、人のつながりによって、それぞれが生きている
証をつかんでいく構成が素晴らしいと感じました。
泣いたり、笑ったりを繰り返し、最後の終わり方に、感動を覚えて、
終了しました。
アニメも、とても素晴らしい。人の表情、街並み、きれいに描かれて
います。
何よりも、赤ちゃんの仕草、表情がとても素敵でした。
日本のアニメは世界に誇ることのできる文化だなと、
改めて確信!
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